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卓球の順番・エンドの間違い|得点を残してどう再開する?

試合が止まり、選手が位置を変えたのに得点板はそのまま。そんな場面では、サービス・レシーブの順番やエンドの間違いを直していることがあります。何を直し、何を残すのかを分けて見てみましょう。

Sofuca ZERO編集部 · 約9分 · 公式情報確認 2026-09-12

まず、ここだけ

ITTF規則2.14では、サービス・レシーブの順番やエンドの間違いを発見すると、審判が中断して、その時点の得点に合う正しい順番・エンドで再開します。発見前に入った得点は有効です。

こんな場面から

サービス順の間違いが発見されたら、それまでの得点を全部取り消す?

初めて卓球を見る人、子どもと一緒に観戦する家族に。

得点・回転・用具から、ダブルスやTリーグのしくみまで、気になる疑問から確認できます。

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このページの用語を先に確認する
エンド
ネットを挟んで選手がプレーする側。フォア側・バック側とは別の区分です。 本文で読む →
訂正
現在の得点に合わせて、正しい順番やエンドへ直すこと。得点を初期化する意味ではありません。 本文で読む →

再開を見る|得点・サーバー・エンドの三つ

選手が立つ側をエンドと呼びます。右利き・左利きの違いや、フォア側・バック側のことではなく、ネットを挟んでどちら側からプレーしているかという区別です。サービスの順番、レシーブの順番、エンドの交代には、それぞれ試合を進めるための決まりがあります。

間違いがわかった場面は、「得点を確認する」「正しいサーバーとレシーバーを確認する」「立つエンドを確認する」の順で見ると整理できます。本文と図表はITTFの2026年規則を使った基本例です。大会独自の試合方式がある場合は、その大会の規定や審判の説明も合わせて確認します。

規則・用語の根拠:ITTF 2.13・2.14(外部)

① 得点残す発見前に入ったポイント
② 順番直す今の得点に合うサーバー・レシーバー
③ エンド確認本来いるべき側から再開
Aが最初のサーバー/通常の2ポイント交代
両者の合計点次のサーバー
0・1A
2・3B
4・5A
6・7B
8・9A

仮例:A 5対4 B → 合計9点 → Aのサービスで再開

ITTF規則2.13・2.14に基づくZEROの仮例。得点は5対4のまま。促進ルールの適用中や10対10以降には、この2ポイント交代の表を使いません。

得点の扱い|発見前のポイントは残す

規則2.14.3は、間違いを発見する前に入った得点を有効としています。間違いが始まった場面まで点数を戻して、終わったラリーをすべてやり直す扱いではありません。得点板が変わらないまま選手だけが入れ替わっても、訂正が行われていないという意味ではないのです。

プレー中に順番やエンドの間違いを直すため審判が中断したラリーは、規則2.9のレットの扱いです。「すでに終わって得点になったラリー」と「訂正のため中断されたラリー」を分けます。後者の結果が得点にならないことと、前者の得点を残すことは両立します。

ここでの説明は、順番やエンドの訂正についてのものです。得点板への入力ミスなど、別の問題まで一律に点数を直さないと決める規則ではありません。中継で何の確認をしているかわからないときは、選手の位置だけで理由を断定せず、再開時の得点のコールを聞いてみましょう。

規則・用語の根拠:ITTF 2.9・2.14.3(外部)

サービス順の仮例|5対4なら誰から?

促進ルールを適用していないシングルスで、そのゲームの最初のサーバーをAとします。通常の2ポイント交代なら、合計得点0・1ではA、2・3ではB、4・5ではA、6・7ではB、8・9ではAの番です。どちらが得点したかではなく、両者の得点を足した数で交代を追います。

たとえばAが5点、Bが4点の時点でサービス順の間違いが見つかったとします。合計は9点なので、正しい順番に戻すとAがサービス、Bがレシーブです。点数は5対4を残します。これは途中のポイントを取り消す例ではなく、現在の得点に合う順番へ訂正する例です。

この表を使えるのは、Aが最初にサービスしたという前提がわかっているときです。得点板だけを途中から見てAの番だと決めることはできません。また10対10以降や促進ルールの適用中は1ポイント交代なので、通常の2ポイント交代の表をそのまま延ばさないようにします。

規則・用語の根拠:ITTF 2.13.3・2.14.1(外部)

エンドの仮例|5点で交代し忘れたら

ITTFの基本規則では、次のゲームは前のゲームと反対のエンドから始めます。また、そのマッチの最後になり得るゲームでは、どちらかが先に5点に達した時点でエンドを交代します。たとえば5ゲーム制の第5ゲームです。単に、その試合が結果的に終わったゲームすべてを指すわけではありません。

仮に第5ゲームの5対3で交代するはずが、そのまま進んで6対3で間違いを発見したとします。審判が中断し、6対3の得点を残したまま、本来いるべきエンドへ直して再開します。5対3に戻して取り直す、次のゲームまでそのまま待つ、という処理ではありません。

観戦では、画面の手前と奥にいる選手を、名前やユニフォームと結び付けて見直すと追いやすくなります。映像のカメラが切り替わっただけでも位置の印象は変わるので、画面上の左右だけを覚えるより、選手名と得点板を組み合わせるのがおすすめです。

規則・用語の根拠:ITTF 2.13.7・2.14.2(外部)

ダブルス|ラリー中の打球順と分ける

ダブルスでは、誰がサービスし誰がレシーブするかを、ゲームの始めに定めた順序などに従って確認します。順番の訂正をしたからといって、再開時に好きな相手へサービスする組み合わせを選び直せるわけではありません。正しい順序は、そのゲームの最初からの関係をたどる必要があります。

一方、通常のダブルスでラリーを正しい順番で始めた後、交互に打つべきところを同じペアの一人が続けて打つなど、打球の順序を破った場合は相手の得点となる規定があります。サービス・レシーブ順の訂正と混同して、順番に関わるミスは何でもやり直しと覚えないことが大切です。車いす選手を含むペアの返球順には別の規定があります。

規則・用語の根拠:ITTF 2.8・2.10.1.12・2.14(外部)

次の観戦で|訂正前後を短く記録する

気になる中断があったら、まず何対何だったか、次に誰がサーブを準備していたか、最後にエンドが変わったかを記録してみます。「6対3のまま、二人がエンドを交代した」のような短いメモなら、プレーが再開しても追いかけやすく、あとでこの記事の仮例と比べられます。

正しい順番を確かめるには、そのゲームの最初のサーバーなど、中断場面だけでは映っていない情報も必要です。短い切り抜き映像だけで判断がつかない場合は、前後の中継や公式説明を確認しましょう。得点、打つ人、エンドを別々に見る習慣は、通常のサービス交代やダブルスの観戦にも役立ちます。

ZEROの観戦提案・仮例

条件を確かめて、理由をたどる

具体例を一緒に読む

順番を直した直後は、2本サービスを出せる?

この例の条件
通常の2ポイント交代のシングルス。ゲーム最初のサーバーはA。5対4でサービス順の誤りを訂正し、Aのサービスで再開します。

  1. 5対4は合計9点

    合計8・9点の時点はAの番です。訂正したから新しい2ポイント分をAへ与える、という扱いではありません。

  2. 次のラリーをBが取ると5対5

    合計10点に達するので、Bのサービスへ移ります。Aは訂正後に1ポイント分だけサービスしたことになります。

  3. Bの次のポイントも得点で数える

    通常の交代では合計10・11点がBの番です。途中にレットを挟んでも合計点は増えず、そのぶん交代は進みません。

ここがポイント
訂正は順番を初期化することではありません。その時点の得点へ、正しい順番を合わせ直します。

条件を一つ変えると?
ゲーム最初のサーバーがBだったら?

5対4の合計9点ではBの番です。同じ点数でも最初のサーバーが違えば答えは変わるので、得点板だけからは再開する人を決められません。

ITTF 2.13.3・2.14に基づく訂正後の仮例。 根拠の資料を開く(外部)

場面から考えてみる

答えを見る前に、どの規則・どの場面かを考えてみましょう。

サービス順の間違いが発見されたら、それまでの得点を全部取り消す?

取り消しません。規則2.14では発見前の得点を有効とし、その時点の得点に合う正しい順番で再開します。

Aが最初にサーブした通常のシングルス。5対4からの正しいサーバーは?

Aです。合計9点はAのサービスの番です。促進ルールを適用していない、2ポイント交代の仮例です。

第5ゲームのエンド交代忘れを6対3で発見。5対3に戻す?

戻しません。6対3の得点を残し、本来のエンドへ訂正して再開します。

ダブルスのラリー中、交互に打つ順番を破っても必ずやり直せる?

いいえ。通常のダブルスで、正しく始まったラリーの打球順を破れば相手の得点です。順番の訂正と、ラリー中の打球順の違反を分けます。

確認した一次情報

確認日:2026-09-12。規則・技術の説明は下記資料を参照し、観戦の提案はZEROの解説として区別しています。公式資料の全文ではありません。図と仮の場面はZERO作成です。

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