TABLE TENNIS · FIRST GAME GUIDE
卓球の促進ルール|10分・合計18点・13回の返球を整理
長いラリーの途中から、返球の回数を数える声が聞こえることがあります。促進ルールでは、導入する条件と、導入後の得点の数え方を分けると理解しやすくなります。
まず、ここだけ
ITTF規則では、まだ導入されていないゲームで10分のプレーが経過し、合計得点が18点未満なら促進ルールを導入します。以後サービスは1ポイント交代となり、レシーバー側が一つのラリーで13回正しく返せば、その側の得点です。
こんな場面から
未導入のゲームで10分が経過し9対9。時間だけで促進ルールを導入する?
初めて卓球を見る人、子どもと一緒に観戦する家族に。
得点・回転・用具から、ダブルスやTリーグのしくみまで、気になる疑問から確認できます。
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三つの数字|時間・得点・返球回数
10分は一つのゲームのプレー時間、18点はそのゲームの両者の合計得点、13回は一つのラリーでレシーバー側が正しく返した回数です。同じ種類の数字ではありません。試合の総時間が10分になった、どちらかが18点取った、両者で13回打った、という説明と区別します。
この記事はITTFの2026年規則をもとにした観戦の入口です。試合会場での計時や適用の判断を、視聴者の時計で代わりに行うためのものではありません。大会ごとの案内も確認し、中継で促進ルールの説明があったときに、どの数字の話をしているかを整理するために使ってください。
規則・用語の根拠:ITTF 2.15(外部)
| 得点 | 合計 | 時間による導入 |
|---|---|---|
| 8対8 | 16点 | 導入する |
| 9対9 | 18点 | 導入しない |
導入後:サービスは1ポイント交代 → そのマッチの終了まで適用
導入条件|10分だけで決まるわけではない
ITTF規則2.15では、一つのゲームで10分のプレーが経過したときに導入しますが、すでに合計18点以上ならそのゲームでは新たに導入しません。たとえば8対8は合計16点、9対9は合計18点です。図表は、まだ促進ルールが導入されていないゲームを比べた仮例です。
両選手・両ペアが要求すれば10分より前にも導入できますが、この場合も合計18点以上のゲームには導入しない条件があります。片方の選手が希望すればいつでも変更できるという意味ではありません。用語の短い説明だけで条件を省略せず、現在の公式規則の例外条件まで合わせて確認します。
観戦で長いゲームだと感じたら、まず得点板の二つの数字を足してみましょう。そこから「今すぐ適用される」と決め付ける必要はありません。配信の開始時刻、リプレーの長さ、画面に映らなかった中断などと、公式に扱うプレー時間は同じとは限らないため、審判や実況の案内を待ちます。
規則・用語の根拠:ITTF 2.15.1・2.15.2(外部)
導入後|サービスは1ポイントごと
導入後は1ポイントずつサービスを交代します。また、一度導入した促進ルールは、そのマッチが終わるまで続きます。次のゲームへ進んだら通常の交代へ戻る、合計点が18点に達したら解除する、という扱いではありません。「18点」は新たに導入するかどうかの条件として分けて覚えます。
この変化を観戦で確かめるなら、一つのポイントが終わった後に、どちらがボールを持ってサーブの準備をするかを見ます。得点を取った側が必ずサーブをするわけではありません。前のラリーでサーブした人と、次のラリーで準備する人を見比べると、交代のリズムがわかります。
導入の瞬間にラリー中なら、審判が中断し、そのラリーのサーバーから再開します。ラリーが終わっていたなら、直前のレシーバーからです。ITTF規則2.15.3のこの違いを知ると、導入時の交代を通常の2ポイント交代だけで考えずに済みます。後の具体例で二つの場面を比べます。
規則・用語の根拠:ITTF 2.15.3〜2.15.6(外部)
13回|レシーバー側の正しい返球を数える
導入後の一つのラリーで、レシーバーまたはレシーバーペアが13回の正しい返球を行うと、その側に1ポイントが入ります。単にラケットへ13回触れればよいのではありません。台に入らない球や、それより前のミスなどでラリーが終われば、13回まで数える場面にはなりません。
前の記事の「サーブが1球目、レシーブが2球目」という両者を通した数え方とは違います。シングルスの仮例では、AのサーブをBが返したところが、レシーバーBの返球1回目。Aが打ち返した後、Bが再び正しく返せば2回目です。Aの打球をBの回数へ足さないことがポイントです。
日本卓球協会の用語集では、返球数を数える競技役員をストロークカウンターと説明しています。観戦では声の数字とレシーバーの動きを結び付けてみます。映像だけで自分の数がずれた場合は、無理に公式のカウントを否定せず、次のラリーから誰の返球を数えるかを確かめ直します。
規則・用語の根拠:ITTF 2.15.4(外部) / 日本卓球協会「ストロークカウンター」(外部)
ラリーを見る|攻撃と返球の役割を追う
ここからはZEROの観戦の提案です。サーバー側がどこへ打ち、受ける側がどの位置から返しているかを一つずつ見ます。回数を追うだけでも緊張感がありますが、コース変更や台との距離に目を向けると、同じような返球が続く場面にも違いを探せます。
13回という条件があっても、受ける側がずっと同じ返し方を選ぶと決まっているわけではありません。途中で攻撃する場面も、もっと早くラリーが終わる場面もあります。サーバーだから必ず強打、レシーバーだから必ず守備と決めず、実際の選択を見てから言葉にしてみましょう。
ZEROの観戦提案・仮例
次の観戦で|導入前と導入後を分ける
迷ったら、まず「いまは導入する条件の話か、導入後のプレーの話か」と分けます。導入前はゲームの時間と合計点、導入後はサービス交代とレシーバーの返球数に注目します。この順で考えると、10・18・13を一度に覚えようとするより、場面と数字を対応させやすくなります。
九州カリーナの試合などでこの言葉を聞いたときも、その大会での説明を確認しながら見てください。適用されていない通常のラリーに13回の条件を持ち込む必要はありません。気になった場面は、得点板、どちらがサーブしたか、どの説明があったかを短く記録しておくと、あとで公式資料と照らし合わせられます。
規則・用語の根拠:ITTF 2.15(外部)
条件を確かめて、理由をたどる
具体例を一緒に読む
10分に達したとき、誰のサーブで再開する?
この例の条件
未導入のゲームで10分のプレーが経過。得点は8対7、合計15点なので促進ルールを導入する場面です。Aがサーバー、Bがレシーバーだったとします。
-
まだラリー中だった場合
審判がそのラリーを中断します。中断したラリーでサービスしていたAから再開します。中断したラリーは得点に数えません。
-
すでにラリーが終わっていた場合
直前のラリーでレシーブしていたBから再開します。同じ10分の到達でも、球がインプレーかどうかで再開する人が違います。
-
再開後のルールを確認
サービスは1ポイント交代です。各ラリーでレシーバー側が13回正しく返したらその側の得点となり、導入した仕組みはマッチ終了まで続きます。
ここがポイント
「導入できる得点か → ラリー中か → 再開するサーバー」の順に確認します。
条件を一つ変えると?
未導入で、10分時点の得点が9対9だったら?
合計18点なので新たに導入しません。上の再開手順を使う前に、導入条件の確認で結論が変わります。すでに導入済みのゲームが18点に達した場合は解除しません。
ITTF 2.9.2.2・2.15.1〜2.15.6の仮例。 根拠の資料を開く(外部)
場面から考えてみる
答えを見る前に、どの規則・どの場面かを考えてみましょう。
未導入のゲームで10分が経過し9対9。時間だけで促進ルールを導入する?
いいえ。合計18点に達しているため、そのゲームでは新たに導入しません。
両者が要求すれば合計18点以上でも導入できる?
ITTF規則2.15.2では、合計18点以上のゲームに新たに導入しません。両者の要求にもこの条件があります。
13回はサーバーとレシーバーの打球を足した回数?
違います。一つのラリーでレシーバー側が行う、13回の正しい返球です。
導入後に次のゲームになったら解除される?
解除されません。一度導入すると、そのマッチの終了まで適用されます。
確認した一次情報
確認日:2026-09-12。規則・技術の説明は下記資料を参照し、観戦の提案はZEROの解説として区別しています。公式資料の全文ではありません。図と仮の場面はZERO作成です。
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