TABLE TENNIS · FIRST GAME GUIDE
卓球のエッジ・サイド・ネット|入った球とやり直す球の見分け方
台の端でボールが急に跳ねたり、ネットに触れて相手側へ落ちたり。歓声が上がる場面こそ、どこに触れたかと、何球目だったかを分けて見ると理解しやすくなります。
まず、ここだけ
相手コートの上面の縁に触れた返球は有効です。垂直な側面だけでは入りません。ネットに触れた球は、正しいサーブならレット、ラリー中の正しい返球なら続行です。
こんな場面から
返球が相手コートの上面の縁に触れた。必ずその場で得点になる?
初めて卓球を見る人、子どもと一緒に観戦する家族に。
得点・回転・用具から、ダブルスやTリーグのしくみまで、気になる疑問から確認できます。
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同じネット接触を、場面で比べる
Aの球がネットに触れました。ほかのサービス動作や打球順は正しく、妨害などもない基本例です。球の段階と、相手コートへ入ったかを選びます。
ネット以外の条件も正しいサービスなので、得点に数えません。
まず図で比較|触れた場所と、プレーの段階
「何かに当たった」という見た目だけでは、同じ判定にはなりません。台に当たった場面は上面か側面か、ネットに当たった場面はサーブか返球かを先に分けます。下の四つの図は、ほかに反則や中断の理由がない場合の基本例です。実際の試合の映像を再現したものではありません。
図を読むときは、見出し、ボールが触れた位置、最後の短い説明の順に見てください。「有効」は返球が入ったという意味で、その瞬間に必ず得点したという意味ではありません。「レット」はそのラリーを得点に数えず、やり直すことです。この二つを分けると、得点板の動きも追いやすくなります。
規則・用語の根拠:ITTF 2.1・2.7・2.9(外部)
① 上面の縁:有効
相手が正しく返せば続く。
② 側面だけ:入らない
返球した側の失点。
③ サーブのネット:レット
ほかのサービス条件も正しい場合。点数を変えずやり直す。
④ ラリーのネット:続行
正しく相手コートに入れば、そのまま打ち合う。
エッジ|上面の縁なら、返球は有効
ITTF規則は台の上面をプレーイングサーフェスとし、垂直な側面を含めません。日本卓球協会の用語集では、その上面の縁に触れて入った球をエッジボールと説明しています。白線のある端も台の内側です。相手コートの上面の縁に触れた正しい返球は、中央に弾んだ返球と同じく有効になります。
たとえばAの返球がBのコートの縁に触れ、Bが打ち返せなければAの得点です。しかしBが追い付き、正しくAのコートへ返せばラリーは続きます。観戦では「エッジだから終了」と先回りせず、受ける選手が次の一球に触れるかまで見届けると、好返球を見逃しにくくなります。
端への接触は急な方向変化を伴うことがあります。スロー映像を見るなら、跳ねた後の球だけでなく、直前に台へ近付いた位置も探してみましょう。ただし一方向の映像では接触点が隠れる場合があります。「端で変化した」と観察できたことと、「上面に触れた」と確認できたことを区別しておきます。
規則・用語の根拠:ITTF 2.1.2・2.7(外部)
サイド|側面だけに当たっても、台に入ったことにはならない
相手コートの上面に触れず、台の垂直な側面だけを打った返球は正しい返球になりません。この基本例では返球した側が失点します。「台の木の部分に当たったからセーフ」とは考えず、ボールが触れた場所がプレーする上面に含まれるかを確認します。側面の図は、この境目を大きく描いています。
ここで扱うのは、上面に触れず側面だけに当たった場合です。すでに上面に弾んだ球の、その後の動きまで一括して「側面に当たったからアウト」と判断する説明ではありません。映像を見返すときは、接触の順番を省略せずにたどることが大切です。一時停止した一枚だけで前後の出来事を置き換えないようにします。
卓球台の端は細く、観客席からは手やラケットに隠れることもあります。音の違いや選手の反応は場面を探す手掛かりにはなりますが、それだけで接触位置を確定することはできません。公式の判定を確認し、映像で判別できないときは「見えなかった」と残しておくほうが、次の説明も正確に聞けます。
規則・用語の根拠:ITTF 2.1.2・2.7(外部)
サーブのネット|ほかの条件が正しければレット
サービスで球がネットに触れ、ほかのサービス条件を満たして入った場合はレットです。点数を動かさず、同じサービスをやり直します。一方、ネットに触れた後に相手コートへ入らず床に落ちた基本例はサービス失敗で、サーバーの失点です。「ネットに触れれば何でも救済される」という意味ではありません。
図のサーブは、自分のコートで弾み、ネットに触れ、相手のコートに入る順を示しています。これはネット接触の説明用で、投げ上げや見せ方など、正しいサービスに必要な動作をすべて描いた図ではありません。ダブルスでは右半面から相手の右半面へ入れる条件も合わせて見る必要があります。
中継でサーブが繰り返されても、レットによるやり直しなら得点板は変わりません。まず審判のコールを聞き、前後の点数を見比べてみましょう。なおレットにはネット以外の理由もあります。すべてのやり直しをネット接触だと決め付けず、この節ではネットに触れた通常のサービス例を覚えるところから始めます。
規則・用語の根拠:ITTF 2.6・2.9.1.1(外部)
ラリー中のネット|相手コートに入れば続行
レシーブ以降の返球では、ネットに触れた後でも正しく相手コートに入ればラリーは続きます。ネットをかすめて短く落ちた球を選手が急いで追うのは、やり直しを待つ場面ではないからです。相手が返せなければ打った側の得点になります。反対に、ネットにかかって相手コートへ返せなければ失点です。
サーブの図とラリーの図を交互に見ると、相手側へ入った後の扱いが違うことがわかります。観戦で迷ったら「いまの球はサーブだったか」と一つ前へ戻って考えます。ネットに触れたという出来事を覚えるだけでなく、ラリーのどの段階だったかをセットで記憶すると混同を減らせます。
規則・用語の根拠:ITTF 2.7.1(外部)
次の観戦で|判定の前に、場面を一文にする
ZEROからの観戦の提案です。気になった一球を「Aの返球が、B側の上面の縁に触れた」「Aのサーブが、ネットに触れてB側へ入った」のように言葉にしてみます。誰の何球目か、どこに触れたかが入ると、単に「今のは入った?」と考えるより、確認すべき条件がはっきりします。
最後に、得点板が動いたか、同じサーブをやり直したか、ラリーが続いたかを見ます。これは審判に代わって判定する練習ではなく、試合の流れを理解するための見方です。九州カリーナの試合でも、長いラリーの途中に起きた小さな接触を一つ見つけ、次のプレーまで追ってみましょう。
ZEROの観戦提案・仮例
条件を確かめて、理由をたどる
具体例を一緒に読む
同じ「ネットに触れて入った」でも三つの結果
この例の条件
ほかに反則や中断理由がなく、Aの球がネットに触れた後、B側の上面に入りました。「何球目か」と「Bが返せたか」を変えて比べます。
-
Aの正しいサービスだった
レットになり、得点を付けずに同じサービスをやり直します。ネット以外のサービス条件も満たすことが前提です。
-
レシーブ以降の返球で、Bが返した
ネットに触れたことだけでは止まりません。Bの返球も正しければラリーが続きます。
-
レシーブ以降の返球で、Bが返せなかった
Aの返球は有効で、Bが正しく返せなかったためAの得点です。「ネットに触れた瞬間にAの得点」とは違います。
ここがポイント
接触した場所だけでなく、サービスか返球か、その後に何が起きたかまでつなげて判断します。
条件を一つ変えると?
球ではなく、プレー中の選手の体がネットに触れたら?
選手や着用・所持物がネットアセンブリに触れることは、球のネット接触とは別です。レットでないラリーなら、相手の得点となります。
ITTF 2.7・2.9・2.10.1.10に基づく比較。 根拠の資料を開く(外部)
場面から考えてみる
答えを見る前に、どの規則・どの場面かを考えてみましょう。
返球が相手コートの上面の縁に触れた。必ずその場で得点になる?
いいえ。返球は有効ですが、相手が正しく返せばラリーは続きます。
上面には触れず、相手側の垂直な側面だけに当たった返球は入ったことになる?
なりません。垂直な側面はプレーイングサーフェスに含まれません。
サーブがネットに触れ、ほかの条件も正しく相手コートへ入ったら?
レットです。得点には数えず、同じサービスをやり直します。
ラリー中の返球がネットに触れて、正しく相手コートに入ったら?
続行です。ネット接触だけを理由にやり直しにはなりません。
確認した一次情報
確認日:2026-09-12。規則・技術の説明は下記資料を参照し、観戦の提案はZEROの解説として区別しています。公式資料の全文ではありません。図と仮の場面はZERO作成です。
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