TABLE TENNIS · FIRST GAME GUIDE
卓球のサーブとラリー|最初の3球から観戦を始めよう
速いボールをずっと追う必要はありません。サーブ、レシーブ、その次の1球。この3球だけを見ると、「なぜ次にその場所へ打ったのか」という問いが生まれます。
まず、ここだけ
サーブは自分の台、相手の台の順に弾ませます。レシーブ以降は相手の台へ直接返します。まず、この違いと打球の順番を押さえましょう。
こんな場面から
サーブがネットに触れて相手の台に入った。必ず得点?
初めて卓球を見る人、子どもと一緒に観戦する家族に。
得点・回転・用具から、ダブルスやTリーグのしくみまで、気になる疑問から確認できます。
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競技規則|サーブは手のひらから始まる
ITTFの基本規則では、開いて静止したフリーハンドの手のひらに、ボールを自由に置いた状態からサーブを始めます。回転を与えず、ほぼ垂直に16cm以上投げ上げ、落ちてくるところを打ちます。16cmは手を動かした距離ではなく、ボールが手のひらを離れてから上がる高さです。
サービスの開始から打球まで、ボールは台の上面より高く、サーバー側のエンドラインより後ろに置かれなければなりません。相手からボールを体や腕で隠すこともできません。投げ上げたら、フリーアームと手をボールとネットの間から外します。
打ったボールは自分のコートに一度弾ませ、そのあと直接相手のコートへ。シングルスでは、必ず対角線上に出す必要はありません。ダブルスのサーブは、サーバーとレシーバーそれぞれの右半面に順に弾ませます。図は順番を示す模式図で、実際の高さや軌道を測る図ではありません。
規則・用語の根拠:ITTF 2.6(外部)
競技規則|返球とレットを分ける
サーブを受けるレシーブ以降は、ボールを打って相手のコートへ返します。サーブのように、いったん自分のコートへ弾ませてはいけません。自分のコートで1回弾んでから、2回目のバウンドより前に返します。台上へ来た球をバウンド前に打つ、テニスのボレーのような返し方はできません。シングルスでは2人が交互に返球します。
ネットに触れたら全部やり直し、ではありません。サーブがネットに触れ、ほかの点では正しいサービスならレットとなり、ポイントを付けずにやり直します。ラリー中は、打った球がネットに触れても相手コートへ正しく入ればプレーが続きます。受け手が準備できていない場合のレットは、受け手側が打とうとしなかったことも条件です。受けに行って失敗した後に「準備していなかった」とする場面と分けます。外的な妨げなどによる中断もあります。
ダブルスでは、基本的にサーバー、レシーバー、サーバーのパートナー、レシーバーのパートナーの順に打ちます。同じペアのどちらが返してもよい方式ではありません。車いす選手を含むペアには返球順の特則があるため、このページの基本図と実際の適用規則を区別してください。
規則・用語の根拠:ITTF 2.7〜2.9(外部)
競技規則|サーブは2ポイントずつ交代
ITTFの基本規則では、2ポイントが終わるごとにサーブを交代します。サーバーが2点取ったら交代する、という意味ではありません。どちらが点を取っても、合計2ポイントで交代します。レットによるやり直しは、この2ポイントには入りません。
両者が10点に達したあとは、1ポイントごとに交代します。促進ルールが適用されている場合も1ポイント交代です。観戦中にサーブの順番がわからなくなったら、途中のスコアだけから推測せず、表示されているサービスマークや審判の案内を確認しましょう。
今季Tリーグでは通常ゲームが11点先取で終わるため、ITTFのデュースと同じ長さの終盤が必ず続くわけではありません。サーブの交代とゲームの終了条件は別の決まりとして捉えると、スコアと選手の動きを結び付けやすくなります。
規則・用語の根拠:ITTF 2.13.3(外部) / Tリーグ 2026–2027の方式(外部)
観戦のヒント|最初の3球を、1つずつ見る
ここからはZEROの観戦ヒントです。第1球のサーブでは、相手のどちら側へ出したかに注目します。第2球のレシーブでは、どの方向へ返し、ボールが台の近くに収まったか、奥へ伸びたかを見ます。第3球では、サーブを出した選手が強く打ったか、短く返したかを確かめます。
「第3球で攻めた」という観察と、「その攻撃を狙ってサーブを出した」という意図の推測は別です。画面で見えた球の行き先は記録できますが、回転の種類や選手の狙いまでは映像だけではわからないことがあります。わからないところを埋めずに残す方が、次のプレーと比べやすくなります。
慣れたら、打った直後の足元を見てみましょう。打った場所で止まるか、次を打てる位置へ戻るか。ダブルスなら、打った選手が次に打つパートナーのためにどこへ動くか。ボールだけを追うと見逃していた準備が、ラリーをつなぐ働きとして見えてきます。
たとえば「サーブは相手のバック側、レシーブは中央、第3球はフォア側へ」という1行を心の中で作ります。これは実際の試合記録ではなく、見る順番を練習する仮の例です。次のラリーで同じ順番か違うかを比べて、好きな選手のプレーを見る小さな手掛かりにしてください。
観戦のメモは「見えたこと」を一つ残すだけでも十分です。球の回転が見えなければ「回転は不明」、カメラが切り替わったら「第2球は見えず」として構いません。同じ選手の別のラリーを見たときに、何が同じで何が変わったかを比べましょう。1回の成功だけで得意技と決め付けず、何度も見たくなる問いとして持っておきます。
ZEROの観戦提案・仮例
条件を確かめて、理由をたどる
具体例を一緒に読む
レットを挟んだら、サーブは何本目?
この例の条件
通常の2ポイント交代。0対0でAが最初のサービスを出し、Bが得点しました。次のAのサービスは、ネット以外の条件を満たして相手コートへ入り、レットになりました。
-
最初の得点で0対1
誰が取っても、得点になったラリーが一つ進みました。Aにはこの順番のサービスがもう1ポイント分あります。
-
レットでは0対1のまま
レットは得点にならないため、サービス交代を数えるポイントも増えません。Aがもう一度出します。
-
やり直したラリーでAが得点
1対1、合計2点です。ここでBのサービスへ交代します。Aのサービス動作は3回ありましたが、得点になったのは2ポイントです。
ここがポイント
交代で数えるのは、サーブを出した回数ではなく、得点になったポイントです。
条件を一つ変えると?
同じ状況で、すでに促進ルールが適用されていたら?
1ポイント交代なので、最初にBが得点した時点でBのサービスです。「Aが続けてもう1ポイント出す」という前提から変わります。
ITTF 2.5.3・2.9・2.13.3の基本例。 根拠の資料を開く(外部)
場面から考えてみる
答えを見る前に、どの規則・どの場面かを考えてみましょう。
サーブがネットに触れて相手の台に入った。必ず得点?
いいえ。ほかの条件を満たす正しいサーブならレットでやり直しです。ラリー中のネット接触とは区別します。
通常の2ポイント交代で、Aの担当する最初の2ポイントをBが両方取った。次は誰のサーブ?
Bです。Aの担当分が2ポイント終わったため交代します。どちらが得点したかではなく、その担当分の得点になったラリー数を数えます。レットは含めません。
第3球を強く打ったら、そのサーブの狙いがわかる?
第3球で強く打ったことは観察できます。ただし、サーブ時点での本人の意図まで断定はできません。次のラリーや本人の解説も合わせて見ます。
確認した一次情報
確認日:2026-09-12。規則・技術の説明は下記資料を参照し、観戦の提案はZEROの解説として区別しています。公式資料の全文ではありません。図と仮の場面はZERO作成です。
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