FOOTBALL FORMATION / 3-1-6
3-1-6とは? 強み・弱みとポジション別の動き方
3-1-6は、普段の基本陣形として90分を過ごす形ではありません。相手を深く押し込んだ時や、終盤にどうしてもゴールが必要な時、後方3人と中央1人を残して前へ6人を送る攻撃局面です。数字の派手さだけでなく、なぜ使うのか、失ったら何が起きるのかまで理解して使います。
この数字は主にボールを持った局面を表します。試合開始時の登録フォーメーションと同じとは限りません。
読む前に、ここだけ
この記事が役立つ場面
内容点検 2026/9/1
こんな人に
3-1-6が試合中のどの局面で現れるか、自分が一列動くと誰が空いた場所を埋めるか、相手にしたときの反撃先を知りたい人に向いています。
具体例を一つ
攻撃へ入り過ぎず、逆展開と失った後を見ているかを追います。
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30秒でわかる
前へ6人を送る代わりに、後方3+1の危険を全員で引き受ける
強みは、大外・内側・ゴール前へ6人を送り、相手の低い守備へ人数と走りを増やせることです。弱みは、中央の支えが一人で、後方3人が相手の反撃役と同数になりやすいこと。時間、点差、相手の残す人数を見て使う局面を選びます。
- 攻撃時
- 3-1-6
- 守備時
- 元の5-4-1 / 4-4-2 / 4-3-3などへ戻る
- 合う場面
- 相手を深く押し込み、得点が必要な終盤に攻撃人数を増やしたい局面
- 機能する
- 相手を自陣へ押し込み、前6人が幅・ライン間・ゴール前を分け、中央1人と後方3人が相手の反撃役を数的優位で管理できるとき。
- 崩れる
- 前6人が全員ゴール前へ入り、中央の1人がボール循環もカウンター対策も一人で背負い、失った瞬間に前向きな相手へ走られるとき。
STRENGTHS / RISKS
形だけでなく、交換条件を見る
ある場所へ人数を増やすと、別の場所は少なくなります。強みと弱みは表裏です。
強み
- 1相手最終ラインと中盤の間へ多くの受け手を置ける
- 2大外とペナルティーエリア内を同時に埋められる
- 3ゴールが必要な時間に前向きな人数を増やせる
気をつける場所
- 1中央の支えが1人だけで、失った直後に反撃を受けやすい
- 2前6人が同じ高さへ並ぶと、ボールを運ぶ人がいなくなる
- 3後方3人が相手FWと同数になると一つの競り負けが決定機になる
YOUR TEAM
自分たちが3-1-6なら、何をそろえる?
並ぶ場所だけでなく、味方が動いた後に自分がどこを助けるかを決めます。
ボールを持っている
前進する3つの約束
01
6人をゴール前へ並べない
大外2人、内側2人、中央2人など通路を分けます。少なくとも一人は足元で受け、別の一人は背後へ走る段差を作ります。
02
中央の1人を見える位置へ残す
前の攻撃が止まった時に戻せる角度を作ります。ペナルティーエリアへ入り過ぎず、逆展開と失った後の中央を同時に見ます。
03
後方3人の一人が運んで数を変える
相手が全員下がるなら、外側CBが中盤まで運んで相手を一人引き出します。ただし残り2人と中央1人で反撃役を管理できる場面に限ります。
相手が持っている
守る3つの約束
01
攻撃局面の形だと共有する
失った後も3-1-6で立ち続けません。近い選手が中央を閉じ、遠い大外は元のWB・SB・SHの場所へ戻ります。
02
最初のパスを中央へ出させない
中央1人だけに止めさせず、前6人の近い2〜3人が相手の内側への出口を囲みます。外へ遅らせれば後方3人が準備できます。
03
後方3人は時間を作る
相手FWへ無理に奪いに出て入れ替わりません。ゴール側へ下がりながら外へ追い、前の選手が戻る数秒を作ります。
相手の形で変わる注意
数字より実際の立ち位置を優先しますが、試合前に最初の問題を共有しておくと修正しやすくなります。
相手が5-4-1
起きやすいこと:相手9人の二つの線が自陣を埋め、前6人の中央が混雑する。
最初の答え:大外から相手WBを出し、内側の選手がその背後へ走る。逆側はゴール前へ人数を残します。
相手が4-5-1
起きやすいこと:中央と内側を9人で閉じ、戻したボールへも中盤が出る。
最初の答え:後方3人の一人が運んで中盤5人を一人引き出し、空いた内側か逆の大外へ出します。
相手が2トップを残す
起きやすいこと:後方3人に対して2人が反撃役となり、中央1人も前進に使いにくい。
最初の答え:後方3人を広げ過ぎず、中央1人をボールより後ろへ残し、最低4対2の管理を維持します。
FOUR MOMENTS
4つの局面で、自分の最初の一歩を決める
01 / ボールを持つ
攻撃の形を広げる
前6人は大外2人、内側2人、中央2人など役割を分けます。全員がゴール前へ入らず、一人か二人は足元で攻撃をつなぎます。
02 / ボールを持たない
守る場所を狭くする
守備の基本形ではありません。失ったら中央の1人へ任せ切らず、前6人の近い選手が内側を閉じながら戻ります。
03 / 奪った直後
前の出口を二つ作る
ゴールが必要か、相手を押し込めているかを確認してから前へ人数を送ります。毎回3-1-6にするのではなく、試合状況で選びます。
04 / 失った直後
中央と時間を守る
最初の数秒で相手の中央へのパスを止められない場合、後方3人は無理に奪いに出ず時間を作ります。前の選手は全力で3+1を助けます。
KEY RELATIONSHIPS
この形で大切な3つの関係
中央の1人
攻撃を左右へつなぎ、失った瞬間の中央を最初に守る
後方3人
相手の反撃役を管理し、前へ運べる場面では人数を補う
前6人
横幅、内側、ゴール前、足元の出口を分担する
ポジション別「最初の仕事」
後方3人・GK
相手の反撃役を数的優位で管理する
ボールを持つ:運べる一人と残る二人を分け、逆側への配球を続けます。
相手が持つ:同数なら飛び込まず、外へ遅らせてGKを含めた守備を作ります。
中央の1人
攻撃の戻し先と守備の中心になる
ボールを持つ:逆展開、再前進、外側CBへの戻しを選びます。
相手が持つ:相手の最初の中央パスを消し、後方3人の前を守ります。
大外2人
相手最終ラインを最大幅へ広げる
ボールを持つ:受けたらクロスだけでなく内側の落とし、逆への戻しも見ます。
相手が持つ:失った側は圧力、遠い側は守備へ戻る距離を早く走ります。
内側2人
ライン間とゴール前を行き来する
ボールを持つ:片方が足元なら片方はCBとSBの間へ走ります。
相手が持つ:相手6番への出口を消し、中央1人を助けます。
中央の2人
CBを押し下げ、クロスと短いパスの受け手になる
ボールを持つ:同じ場所へ立たず、近い側・遠い側、前・後ろを分けます。
相手が持つ:相手CBへの最初の圧力とパス方向を分担します。
AGAINST 3-1-6
相手が3-1-6なら、まず何を見る?
同じ数字でも守る高さと選手の役割は違います。攻め方を決める前に、相手が空けてもよい場所を見つけます。
01
相手が3-1-6にした理由
終盤の得点狙いか、通常の押し込みかで、こちらが前へ残す人数を決めます。
02
中央の1人の位置
ボール側へ寄れば逆、前へ出れば中央の背後が反撃候補です。
03
後方3人とこちらの前線人数
一人だけなら保持されやすく、二人以上なら同数に近づけて反撃できます。
前へ進む5つの方法
前へ2人の出口を残す
一人が足元、一人が背後へ動き、後方3人を広げて中央1人のカバー範囲を増やします。
奪ったら中央1人の横へ出す
密集した中央を避け、その選手が一人で守れない外側へ最初のパスを出します。
遠い大外へ運ぶ
相手の前6人がボール側へ寄ったら、逆側へ長く展開して戻る距離を作ります。
後方3人へ横パスさせる
中央への縦道を消し、相手が時間を使う間に守備の線を整えます。
最後まで一人は背後を狙う
全員がペナルティーエリアへ下がると相手3人まで攻撃へ参加できます。反撃の脅威を残します。
REAL EXAMPLES
公式資料で確認できる3-1-6の実例
配置をそのままコピーせず、各チームが何を解決するためにこの形を使ったかを読み取ります。
CASE 01 / 2025/26 アストン・ヴィラ戦
リール
6番が下りて後方3人を作り、両SBを高く、ウイングを内側へ置く3-1-6で中央を増やした。
前6人はFWだけではなく、SBとウイングの移動から作られます。
CASE 02 / UEFA EURO 2020
ポーランド
得点を追う局面で3-1-6へ変化し、前方の人数を増やした。
3-1-6は試合状況に応じてリスクを上げる選択として現れます。
CASE 03 / FIFA技術分析
東京2020男子大会の複数チーム
敵陣の5レーンを前線の選手が埋め、幅と位置的優位を作った。3-1-6ではその前線へさらに一人を加える。
6人をただ並べず、5レーンの役割と段差を基準に考える必要があります。
FIND THE FIRST GAP
崩れたときは、最初のずれを直す
失点やボールロストだけを見るのではなく、その一つ前に離れた場所や重なった役割を探します。
表は横にスクロールできます
| 見えた問題 | その前に起きたこと | 最初の修正 |
|---|---|---|
| 前6人がゴール前で渋滞する | 全員がクロスの受け手になろうとする | 大外2人と足元の内側1人を残し、入る人を三人までに整理する |
| 失った瞬間に中央を通される | 中央の1人までペナルティーエリアへ入る | 中央1人を常にボールと自陣ゴールの間へ残す |
| 後方3人が相手2トップへ広げられる | 外側CBが攻撃へ出た後のカバーがない | 中央1人を一時的に後方へ下げ、3+1の数を保つ |
| 外からクロスを上げ続けるだけ | 相手WBを動かした後の内側を使わない | 大外へ出したら内側選手がWB背後へ走り、戻しの道も作る |
WATCH THE MATCH
試合で3回だけ確認する
- 1
前6人に段差と幅があるか
- 2
中央の1人が孤立していないか
- 3
後方3人が相手の反撃人数より少なくなっていないか
観戦では、まずこの3人だけを追う
1人目
中央の1人
攻撃へ入り過ぎず、逆展開と失った後を見ているかを追います。
2人目
後方から運ぶCB
いつ前へ出て、誰がその後ろを埋めるかを見ます。
3人目
遠い大外
幅を保つかゴール前へ入るかで、前6人のバランスが分かります。
TRY IT ON THE PITCH
練習では、形より判断を繰り返す
図どおりに立ち続ける練習ではなく、味方と相手が動いた後の次の一歩を反復します。
01
前6人のレーン整理
5レーンへ6人を置き、同じレーンの二人は必ず高さを変えます。
02
3+1の反撃管理
前6人で攻撃しながら相手2人を残し、失った時に4人で遅らせます。
03
終盤5分の選択
点差と残り時間を設定し、3-2-5のままか3-1-6へ一人出すかを選びます。
最後に覚える5つ
- 1.3-1-6は主に押し込みや得点が必要な局面の形
- 2.前6人は5レーンと高さを分ける
- 3.中央1人を攻撃の戻し先と守備の中心に残す
- 4.後方3人は相手の反撃役より少なくしない
- 5.相手にするときは前へ二つの出口を残し中央1人の横へ反撃する
COMPARE THE SHAPES
似ている形と見比べる
よくある疑問
数字に迷ったら
3-1-6で試合を始めますか?
一般には攻撃時、特に相手を押し込んだ時や得点が必要な終盤に現れる形です。
前6人はどこへ立ちますか?
大外・内側・中央の5レーンへ分かれます。同じレーンに二人いる場合は高さを変えます。
中央の一人は誰ですか?
6番、SB、8番などチームによって違います。攻撃の戻し先とカウンター対策を担います。
3-2-5との違いは?
中央の支えを二人残す3-2-5から、一人を前へ送り前線6人にした形です。その分リスクが増えます。
相手の3-1-6にはどう反撃しますか?
前へ二人の出口を残し、奪ったら中央の一人の横か遠い大外へ出して後方3人を動かします。
公式資料・出典
3-1-6の確認に使った一次情報
- UEFA — Lille's 3-1-6 attacking structure against Aston Villa ↗
- UEFA — Poland's change to 3-1-6 while chasing a result ↗
- FIFA Training Centre — Occupying the five channels in the opponent's half ↗
最終確認日:2026年9月1日。公式資料にある実例を基に、代表的な関係を初心者向けに整理しました。唯一の正解や固定配置を示すものではなく、実際の役割はチームの方針、対戦相手、試合状況を優先してください。