by Sofuca ← フォーメーション図鑑へ
by Sofuca
フォーメーション図鑑 18 / 20 深掘り 攻撃時の形 4局面 約20分

FOOTBALL FORMATION / 2-3-5

2-3-5とは? 強み・弱みとポジション別の動き方

2-3-5は100年以上前の基本陣形として知られますが、現代の試合でも別の意味で現れます。4-3-3などから両SBが中盤へ入り、CB2人の前に3人、さらに前へ5人を置く攻撃時の形です。昔と現代を同じものとして扱わず、いまの映像で見える役割と危険を中心に説明します。

この数字は主にボールを持った局面を表します。試合開始時の登録フォーメーションと同じとは限りません。

公開 2026年9月1日 公式確認 2026年9月1日 内容点検 2026年9月1日 FIFA・UEFAの公式戦術資料を確認

読む前に、ここだけ

この記事が役立つ場面

内容点検 2026/9/1

こんな人に

2-3-5が試合中のどの局面で現れるか、自分が一列動くと誰が空いた場所を埋めるか、相手にしたときの反撃先を知りたい人に向いています。

先に読むなら

数字は試合開始時の目安です。まず図鑑トップで複数の形を見比べると、この形だけの特徴と、他の形にも共通する原則を分けて読めます。

20の基本形・局面形を見比べる

具体例を一つ

いつ、どの高さへ入り、ウイングと通路を分けるかを追います。

2-3-5の基本配置 ゴールキーパーを含む11人を、2-3-5の基本的な位置へ並べた図。前5人で最終ラインを広げ、中間3人で循環と奪い返しを支える。 GK CB CB SB 6 SB W 8 9 8 W
基本の立ち位置。 実際はボール、相手、試合の局面に合わせて動きます。

30秒でわかる

SBを内側へ入れ、中央3人で前5人とカウンター対策を支える

強みは、前5人で5レーンを埋めながら、その後ろに3人の循環役を置けることです。弱みは、CB2人だけで広い背後を守ること。中間3人の一人が必ず中央に残り、失った直後に相手を外へ遅らせられる配置が必要です。

攻撃時
2-3-5
守備時
元の4-4-2 / 4-3-3などへ戻る
合う場面
4バックからSBを内側へ入れ、敵陣で攻撃を続けたいボール保持局面
機能する
大外と内側を前5人が分け、中間3人が三角形で逆展開と奪い返しを支え、CB2人が相手FWを数的同数にしないとき。
崩れる
中間3人まで前へ出て、CB2人が相手の速いFW二人と広いピッチで同数になり、一度のパスでゴールへ向かわれるとき。

STRENGTHS / RISKS

形だけでなく、交換条件を見る

ある場所へ人数を増やすと、別の場所は少なくなります。強みと弱みは表裏です。

強み

  1. 15レーンを埋めながら中央に3人の支えを置ける
  2. 2SBが内側へ入ると、中盤のパス角度と奪い返しの人数が増える
  3. 3相手の前線が少なければCB2人で後方を保ち、前へ多く送れる

気をつける場所

  1. 1後方が2人だけになり、失った直後の広い背後が危険
  2. 2中間3人が前へ出過ぎると中央を一度のパスで越えられる
  3. 3大外と内側の5人が同じ高さに並ぶとパス角度がなくなる

YOUR TEAM

自分たちが2-3-5なら、何をそろえる?

並ぶ場所だけでなく、味方が動いた後に自分がどこを助けるかを決めます。

ボールを持っている

前進する3つの約束

01

SBはウイングと違う通路へ入る

ウイングが大外ならSBは内側、ウイングが内側ならSBが外へ出ます。両者が同じ縦線へ重ならず、中間3人の角度を作ります。

02

中間3人を横一線にしない

6番を少し後ろ、左右を斜め前へ置くなど三角形を作ります。誰が前を向き、誰が逆側を見ているかを分けます。

03

前5人は幅だけでなく深さを分ける

9番が背後、内側二人がライン間、大外二人が受けられる幅を取ります。全員がボールの足元へ近づきません。

相手が持っている

守る3つの約束

01

元の4バックへ戻る道を決める

内側へ入ったSBがそのまま中央を守るのか、大外へ戻るのかを決めます。遠いSBまでボールへ集まると逆側を空けます。

02

中間3人が中央を先に閉じる

失った瞬間はボールだけを追わず、相手が一度でCB2人へ向かえる中央のパスを消します。近い人が圧力、残り二人が内側と後ろを守ります。

03

CB2人は競る人とカバーを分ける

相手FWへ二人とも寄らず、一人が前へ出たら一人は深さを取ります。GKも背後の広さを管理する役になります。

相手の形で変わる注意

数字より実際の立ち位置を優先しますが、試合前に最初の問題を共有しておくと修正しやすくなります。

相手が4-4-2

起きやすいこと:2トップがCB2人へ同数で追い、中央MF2人が中間3人を近く見る。

最初の答え:GKを後方の三人目として使い、内側SBの一人を相手SHの背後へ置いて前進角度を増やします。

相手が4-3-3

起きやすいこと:前3人がCB2人と中央6番へ圧力をかけ、SBへの道を外から閉じる。

最初の答え:内側SBの高さをずらし、GKとCBで片側へ引きつけてから逆のSBへ届けます。

相手が5-4-1

起きやすいこと:相手5人が前5人へ人数を合わせ、中盤4人が内側を狭くする。

最初の答え:中間3人の一人が相手中盤の横まで運び、大外と内側で相手WB・SHへ二つの判断を迫ります。

FOUR MOMENTS

4つの局面で、自分の最初の一歩を決める

01 / ボールを持つ

攻撃の形を広げる

CB2人が土台、SBや6番を含む3人が中間、前5人が5レーンを使います。前5人には必ず足元に来る人と背後へ走る人を作ります。

02 / ボールを持たない

守る場所を狭くする

守備形ではないため、失ったら中間3人が中央を閉じ、前5人の近い選手が奪い返し、遠い選手は元の4バックへ戻ります。

03 / 奪った直後

前の出口を二つ作る

SBが外に残るか内側へ入るかを決め、ウイングとの通路を重ねません。ボール側だけでなく逆側の大外も早く埋めます。

04 / 失った直後

中央と時間を守る

CB2人を無理に前へ出さず、相手FWの背後への走りを管理します。中間3人はボールより先に中央の道を消します。

KEY RELATIONSHIPS

この形で大切な3つの関係

01

CB2人

前へ運びながら、広い背後と相手FWを管理する

02

中間3人

攻撃の循環、逆展開、失った直後の中央守備を担う

03

前線5人

大外・内側・中央を分け、相手DF4人へ五つの問題を与える

ポジション別「最初の仕事」

CB2人・GK

広い背後と相手の反撃役を管理する

ボールを持つ:相手FWを動かして中間3人へ通し、運べる時は中央まで前進します。

相手が持つ:一人が競り、一人とGKが背後をカバーします。

内側へ入るSB

6番の横で中間3人を作る

ボールを持つ:前を向く、逆へ変える、失った後を守るの三つを準備します。

相手が持つ:中央を閉じてから元の外側へ戻るか、そのまま中央に残るか判断します。

中央の6番

中間3人の基準になる

ボールを持つ:左右のSBと前5人を見渡し、縦だけでなく攻撃のやり直しを選びます。

相手が持つ:相手の最初の中央パスを消し、CB前を空けません。

内側の2人

ライン間で前を向き、外と中央をつなぐ

ボールを持つ:大外へ寄り過ぎず、9番が下がった時は背後へ出ます。

相手が持つ:近い一人は奪い返し、遠い一人は相手6番への出口を消します。

大外2人・9番

最終ラインを横と縦へ広げる

ボールを持つ:大外は幅、9番は中央の背後を基準にし、内側の走りへ場所を空けます。

相手が持つ:失った側は圧力、遠い側は元の守備位置へ戻る距離を計算します。

AGAINST 2-3-5

相手が2-3-5なら、まず何を見る?

同じ数字でも守る高さと選手の役割は違います。攻め方を決める前に、相手が空けてもよい場所を見つけます。

01

中間3人を作る選手

両SBか、片SBと6番・8番かで、反撃先になる外側が変わります。

02

CB2人と相手FWの人数

同数なら背後、CB側が多いなら中間3人の横を狙います。

03

前5人の段差

横一線なら前向きな受け手が少なく、ライン間の選手が下がる瞬間に圧力をかけられます。

前へ進む5つの方法

1

2トップでCB2人を離す

左右へ広がり、中央へのパスを消しながらCBを一対一に近づけます。

2

中間3人の外側へ誘導する

中央を消して内側SBへ出させ、タッチライン側で前後から圧力をかけます。

3

内側SBの元の外へ反撃する

奪った瞬間、そのSBが離れたサイドへWGかFWを走らせます。

4

前5人へのパスを後ろ向きにする

受け手へ強く出て、中央の2CBへ戻させる間に全体を押し上げます。

5

長い斜めのパスを使う

中間3人が中央へ集まった逆側の大外へ、一度で展開します。

REAL EXAMPLES

公式資料で確認できる2-3-5の実例

配置をそのままコピーせず、各チームが何を解決するためにこの形を使ったかを読み取ります。

CASE 01 / 2021/22 レアル・マドリード戦

マンチェスター・シティ

4-3-3から両SBがボールの後ろ・内側へ入り、2-3-5の攻撃形を作った。前5人は大外と内側を分けた。

内側SBは目立つためではなく、前5人を支え、失った後に中央を守るためにいます。

CASE 02 / 2025/26 ノッティンガム・フォレスト戦

アストン・ヴィラ

基本の4-2-3-1から攻撃時に3-2-5または2-3-5へ流動的に変化した。

一つのチームでも相手の守り方とボール位置に応じて後方の人数を変えます。

CASE 03 / FIFA技術分析

東京2020男子大会の複数チーム

敵陣で5本の縦レーンを前5人が埋め、数的・位置的な優位を作った。

2-3-5の核心は数字の名前より、前5人が五つの通路を分けることです。

FIND THE FIRST GAP

崩れたときは、最初のずれを直す

失点やボールロストだけを見るのではなく、その一つ前に離れた場所や重なった役割を探します。

表は横にスクロールできます

見えた問題その前に起きたこと最初の修正
CB2人が広い場所で同数になる中間3人が全員前へ出る6番を中央へ残し、内側SBの一人はボールより後ろを保つ
SBとウイングが同じ通路へ重なる内側と外側の担当が曖昧ウイングが大外ならSBは内側、ウイングが内側ならSBは外と決める
前5人へ入っても後ろ向きになる全員が同じ高さで相手DFに近い内側二人を一段下げ、9番と大外の背後役に段差を作る
失った後に中央を一発で通される中間3人がボール側へ全員寄る近い一人だけが圧力、残り二人は中央と逆側を閉じる

WATCH THE MATCH

試合で3回だけ確認する

  1. 1

    SBが内側へ入った外を誰が使っているか

  2. 2

    中間3人のうち誰が後ろに残るか

  3. 3

    CB2人が相手の反撃役を見失っていないか

観戦では、まずこの3人だけを追う

1人目

内側へ入るSB

いつ、どの高さへ入り、ウイングと通路を分けるかを追います。

2人目

中央の6番

中間3人の中で逆側と失った後を見ているかを確認します。

3人目

ボールから遠いCB

相手の反撃役と背後をどう管理しているかを見ると安全性が分かります。

TRY IT ON THE PITCH

練習では、形より判断を繰り返す

図どおりに立ち続ける練習ではなく、味方と相手が動いた後の次の一歩を反復します。

01

SBの内外判断

ウイングの位置を合図に、SBが内側・外側・後方の三つから選びます。

02

2+3から5レーンへ

後方5人で相手3人を越え、前5人のうち前向きな受け手へ届けます。

03

失って2対2を作らない

攻撃中に失い、中間3人が中央を閉じてCB2人の時間を作ります。

最後に覚える5つ

  1. 1.2-3-5は現代では主に攻撃時の形として読む
  2. 2.SBとウイングは同じ通路へ重ならない
  3. 3.中間3人は循環と奪い返しの土台になる
  4. 4.CB2人の同数守備を長く続けない
  5. 5.相手にするときは内側SBの元の外と中間3人の横を使う

COMPARE THE SHAPES

似ている形と見比べる

よくある疑問

数字に迷ったら

2-3-5は昔のフォーメーションでは?

歴史的な基本陣形でもありますが、この記事では現代の4バックが攻撃時に変化する2-3-5を中心に扱います。

なぜSBが内側へ入りますか?

中央のパス角度を増やし、前5人を支え、失った直後の中央を守るためです。

CB2人だけで危なくないですか?

危険があります。そのため中間3人の位置、GKのカバー、相手FWの管理が欠かせません。

3-2-5とどちらが攻撃的ですか?

前はどちらも5人です。2-3-5は中央の支えが3人、3-2-5は後方を3人にする違いがあり、相手の反撃役で選びます。

相手の2-3-5にはどこから反撃しますか?

内側へ入ったSBの元の外、中央3人の横、CB2人の背後が候補です。

公式資料・出典

2-3-5の確認に使った一次情報

最終確認日:2026年9月1日。公式資料にある実例を基に、代表的な関係を初心者向けに整理しました。唯一の正解や固定配置を示すものではなく、実際の役割はチームの方針、対戦相手、試合状況を優先してください。