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フォーメーション図鑑 17 / 20 深掘り 攻撃時の形 4局面 約20分

FOOTBALL FORMATION / 3-2-5

3-2-5とは? 強み・弱みとポジション別の動き方

3-2-5は試合開始時の登録フォーメーションというより、ボールを持ったチームが敵陣へ進んだときに現れる攻撃の地図です。3バックのWBが高く出る場合も、4バックのSBが内側へ入る場合も、結果として後ろ3人・中央2人・前5人に見えることがあります。誰がどの数字になるかはチームごとに違います。

この数字は主にボールを持った局面を表します。試合開始時の登録フォーメーションと同じとは限りません。

公開 2026年9月1日 公式確認 2026年9月1日 内容点検 2026年9月1日 FIFA・UEFAの公式戦術資料を確認

読む前に、ここだけ

この記事が役立つ場面

内容点検 2026/9/1

こんな人に

3-2-5が試合中のどの局面で現れるか、自分が一列動くと誰が空いた場所を埋めるか、相手にしたときの反撃先を知りたい人に向いています。

先に読むなら

数字は試合開始時の目安です。まず図鑑トップで複数の形を見比べると、この形だけの特徴と、他の形にも共通する原則を分けて読めます。

20の基本形・局面形を見比べる

具体例を一つ

SB、6番、CBの誰が一列動いたかを見ると形の出発点が分かります。

3-2-5の基本配置 ゴールキーパーを含む11人を、3-2-5の基本的な位置へ並べた図。前の5人で幅と内側を埋め、後ろの3+2で前進とカウンター対策を両立する。 GK CB CB CB 6 6 W 10 9 10 W
基本の立ち位置。 実際はボール、相手、試合の局面に合わせて動きます。

30秒でわかる

5レーンを前5人で埋め、後ろの3+2で攻撃を続ける

強みは、前5人が大外・内側・中央の5レーンを埋め、相手DF4〜5人へ横幅いっぱいの問題を与えられることです。弱みは、中央2人を越えられた後の反撃と、大外の選手の背後。前5人だけでなく、攻撃の後ろを守る3+2を見ることが重要です。

攻撃時
3-2-5
守備時
元の4-4-2 / 4-1-4-1 / 5-4-1などへ戻る
合う場面
相手DF4〜5人を横へ広げ、ライン間と大外を同時に使いたい攻撃局面
機能する
前5人が5レーンを分けて段差を作り、中央2人が前向きな角度を持ち、後方3人が相手の反撃役を管理できるとき。
崩れる
前5人が横一線で待ち、中央2人が相手FWの影に隠れ、後方3人から前へ通る道がなくなるとき。

STRENGTHS / RISKS

形だけでなく、交換条件を見る

ある場所へ人数を増やすと、別の場所は少なくなります。強みと弱みは表裏です。

強み

  1. 1前線5人が5本の縦レーンを一人ずつ使える
  2. 22人の10番を相手DFとMFの間へ置ける
  3. 3後方3人と中央2人で攻撃のやり直しとカウンター対策を行える

気をつける場所

  1. 1前5人が高く固定されると後方の2人が囲まれる
  2. 2大外の選手が戻れないと、失った瞬間にサイドを走られる
  3. 3後方3人が横に広がり過ぎると中央のカバーが遅れる

YOUR TEAM

自分たちが3-2-5なら、何をそろえる?

並ぶ場所だけでなく、味方が動いた後に自分がどこを助けるかを決めます。

ボールを持っている

前進する3つの約束

01

5レーンを一人ずつ埋める

左大外、左内側、中央、右内側、右大外へ一人ずつ立ちます。ボールに全員が寄らず、相手最終ラインを横へ広げます。

02

前5人に段差を作る

5人を同じ高さへ並べません。9番が背後を取り、10番がライン間、大外が受けられる高さを選ぶことで斜めのパス角度ができます。

03

3+2で攻撃をやり直す

縦へ入らないときは無理に前5人へ蹴らず、後方3人と中央2人で逆側へ動かします。攻撃を続けることも前進の一部です。

相手が持っている

守る3つの約束

01

これは守備形ではないと理解する

3-2-5のまま自陣へ戻るのではなく、元の4-4-2、4-1-4-1、5-4-1などへ戻ります。変化の担当を事前に決めます。

02

近い5人で中央を閉じる

失った瞬間、全員がボールへ集まりません。ボールへ圧力をかける人、その内側と後ろを閉じる人に分かれます。

03

後方3人は背後を優先する

相手FWへ前から競りに出るだけでなく、走られた背後を誰が守るかを見ます。中央2人を越えられたら、遅らせる判断が必要です。

相手の形で変わる注意

数字より実際の立ち位置を優先しますが、試合前に最初の問題を共有しておくと修正しやすくなります。

相手が4-4-2

起きやすいこと:中央2人へ相手2トップと中央MF2人が近く、前5人への縦道を閉じる。

最初の答え:外側CBが持ち運び、相手SHを引き出して大外と内側の2対1を作ります。

相手が5-3-2

起きやすいこと:相手DF5人が前5人へ人数を合わせ、中盤3人が中央2人へ圧力をかける。

最初の答え:中央2人を横に広げ過ぎず、後方3人の一人が前へ運び、中盤の外側へ新しい受け手を作ります。

相手が4-2-3-1

起きやすいこと:相手10番が中央2人の一人を消し、サイド選手が外側CBへ出る。

最初の答え:中央2人の高さをずらし、GKも含めて逆側へ動かして相手10番の背後を使います。

FOUR MOMENTS

4つの局面で、自分の最初の一歩を決める

01 / ボールを持つ

攻撃の形を広げる

前5人は大外・内側・中央を一人ずつ埋めます。後方2人は前を向ける角度を作り、3人は相手FWと反撃の走者を管理します。

02 / ボールを持たない

守る場所を狭くする

これは守備の基本形ではありません。失ったら近い5人が中央への出口を閉じ、遠い選手は元の守備陣形へ戻ります。

03 / 奪った直後

前の出口を二つ作る

元の陣形から誰が後方3人、誰が中央2人、誰が前5人になるかを素早く決めます。移動中に同じレーンへ重なりません。

04 / 失った直後

中央と時間を守る

中央2人の周囲を最優先で閉じ、後方3人はボールへ突っ込まず背後を管理します。前5人の近い選手が最初の圧力を担当します。

KEY RELATIONSHIPS

この形で大切な3つの関係

01

後方3人

前進の土台になり、失った後の背後を管理する

02

中央2人

前5人へ通す角度と、カウンターを止める位置を両立する

03

前線5人

5レーンを分け、足元と背後を同時に作る

ポジション別「最初の仕事」

後方3人

相手1列目を動かし、反撃役を管理する

ボールを持つ:外側の選手が持ち運び、中央の選手が逆展開の基準になります。

相手が持つ:同数なら飛び込まず、相手を外へ追いながら味方が戻る時間を作ります。

中央2人

前5人へ届けて攻撃の後ろを守る

ボールを持つ:横並びに固定せず、相手の影から出て前向きな角度を作ります。

相手が持つ:一人がボールへ出たら一人は中央と背後を守ります。

大外の2人

相手最終ラインを最大幅へ広げる

ボールを持つ:受ける前に縦・内側・戻すパスを見て、内側の10番と関係を作ります。

相手が持つ:失った側は圧力、遠い側は元の守備位置へ戻る準備をします。

内側の2人

相手MFとDFの間で前を向く

ボールを持つ:同じ高さへ並ばず、一人が下がれば一人は背後へ走ります。

相手が持つ:相手の最初の中央パスを消し、中央2人を助けます。

中央の9番

CBを押し下げて内側を空ける

ボールを持つ:足元へ下りる時は内側か大外の誰かを背後へ走らせます。

相手が持つ:相手6番への最短路を消し、奪い返す方向を決めます。

AGAINST 3-2-5

相手が3-2-5なら、まず何を見る?

同じ数字でも守る高さと選手の役割は違います。攻め方を決める前に、相手が空けてもよい場所を見つけます。

01

後方3人を作る選手

CB3人か、SB・6番が下りるのかで、空く場所が変わります。

02

前5人の大外

WGかSB・WBかを確認し、その選手が空けた背後を見ます。

03

中央2人の距離

近過ぎるなら同時に圧力、離れ過ぎるなら二人の間へのパスが候補です。

前へ進む5つの方法

1

中央2人を前から消す

FWと10番で二人への道を切り、後方3人を外へ回させます。

2

外側CBへ出る合図をそろえる

外側CBが持ち運んだ瞬間にWGと8番が内外を分担します。

3

大外の背後へ反撃する

WBやSBが前5人へ入った側は、奪った直後の長い出口です。

4

前5人へ入った時に後ろ向きへする

受けること自体を全部止めず、前を向かせず後方3+2へ戻させます。

5

逆側への展開前に圧力をかける

後方3人が横へ動かす時間を与えず、パスの移動中に全体を押し上げます。

REAL EXAMPLES

公式資料で確認できる3-2-5の実例

配置をそのままコピーせず、各チームが何を解決するためにこの形を使ったかを読み取ります。

CASE 01 / FIFA Club World Cup 2021

チェルシー

3-4-3から攻撃時3-2-5となり、3人のFWと2人のWBで5レーンを埋め、中央2人を攻撃の後ろへ置いた。

前5人の幅と、中央2人によるカウンター対策は一つの設計です。

CASE 02 / 2024/25 ベティス戦

フィオレンティーナ

3-2-5で相手4-4-2に対し、3+2の前進とライン間の人数を使った。

前5人だけでなく、2人のボランチが受ける場所を探し続けることが前進を支えます。

CASE 03 / 2023/24 ポルト戦

アーセナル

4バックから右SBが内側へ入り、攻撃時3-2-5へ変化した。前には複数の10番役がライン間へ入った。

同じ3-2-5でも、3バック開始でなくSBの移動から作れます。

FIND THE FIRST GAP

崩れたときは、最初のずれを直す

失点やボールロストだけを見るのではなく、その一つ前に離れた場所や重なった役割を探します。

表は横にスクロールできます

見えた問題その前に起きたこと最初の修正
前5人へ縦パスが入らない中央2人が相手FWの影に隠れる二人の高さをずらし、外側CBが相手SHの内側まで持ち運ぶ
前5人が横一線になる全員が最終ラインの近くで待つ内側の一人をライン間、9番を背後、大外を受けられる高さへ分ける
失った一発で背後へ出される中央2人が同時に前へ出る一人が攻撃へ加わる時は一人をボールと自陣ゴールの間へ残す
大外の選手が孤立する内側の10番と外側CBが遠い内側10番を大外の斜め後ろ、外側CBを支えられる距離へ動かす

WATCH THE MATCH

試合で3回だけ確認する

  1. 1

    前5人が同じ横一線ではなく段差を作っているか

  2. 2

    中央2人が相手の影から出られているか

  3. 3

    失った瞬間に後方3+2が中央を守れるか

観戦では、まずこの3人だけを追う

1人目

後方3人を作る選手

SB、6番、CBの誰が一列動いたかを見ると形の出発点が分かります。

2人目

ボール側の10番

大外を助けるか中央へ残るかで攻撃の道が変わります。

3人目

中央2人の残る側

攻撃の後ろで相手の反撃役を見ているかを追います。

TRY IT ON THE PITCH

練習では、形より判断を繰り返す

図どおりに立ち続ける練習ではなく、味方と相手が動いた後の次の一歩を反復します。

01

5レーンの場所交換

大外と内側が入れ替わっても、一つのレーンに二人が重ならないようにします。

02

3+2から前5人へ

相手役の前3人を置き、中央2人か外側CBの持ち運びで一列越えます。

03

失って5秒の中央守備

前5人で攻撃中に失い、近い圧力と中央2人のカバーだけを5秒確認します。

最後に覚える5つ

  1. 1.3-2-5は主に攻撃時の形として読む
  2. 2.前5人は5レーンと段差を分ける
  3. 3.中央2人は前進とカウンター対策を両立する
  4. 4.後方3人を誰が作るかで元の陣形が分かる
  5. 5.相手にするときは中央2人の外側と大外の背後を使う

COMPARE THE SHAPES

似ている形と見比べる

よくある疑問

数字に迷ったら

3-2-5で試合を始めるのですか?

通常は攻撃時に現れる形です。3-4-3、3-4-2-1、4-3-3など複数の開始陣形から変化します。

前の5人は誰ですか?

WG、WB、SB、10番、8番、FWなどチームごとに違います。大切なのは5レーンを誰が埋めるかです。

なぜ中央に2人残しますか?

前5人へパスを届け、攻撃をやり直し、失った直後の中央を守るためです。

3-2-5と2-3-5の違いは?

前5人は同じでも、攻撃の後ろを3+2で支えるか、2+3で支えるかが違います。

相手の3-2-5をどう守りますか?

中央2人への道を消し、前5人を後ろ向きにし、奪ったら大外の背後へ速く出ます。

公式資料・出典

3-2-5の確認に使った一次情報

最終確認日:2026年9月1日。公式資料にある実例を基に、代表的な関係を初心者向けに整理しました。唯一の正解や固定配置を示すものではなく、実際の役割はチームの方針、対戦相手、試合状況を優先してください。