FOOTBALL FORMATION / 4-3-3
4-3-3とは? 強み・弱みとポジション別の動き方
4-3-3は、前線を3人にしただけの形ではありません。ウイングが外へ立つのか内側へ入るのか、SBが追い越すのか後ろを支えるのか、6番と2人の8番がどの高さを分けるのかで中身が変わります。自分たちが使うときと、相手が使うときの両方から、一つのプレーが次の味方をどう動かすかまで見ていきます。
読む前に、ここだけ
この記事が役立つ場面
内容点検 2026/9/1
こんな人に
4-3-3を初めて使う選手、自分の役割を整理したい人、相手が4-3-3のときの攻略と注意点を知りたい人に向いています。
具体例を一つ
ボールを受けた回数より、相手の影から何度外れ、逆側まで見ているかを追います。
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30秒でわかる
幅を取る3人と、角度を作る3人がつながって初めて機能する
強みは、前線の幅と中盤の三角形によって、中央・外・背後の三つを同時に見せられることです。弱みは、SBが上がった背後と、6番の両脇です。3トップと中盤が離れれば、前に3人いてもパスは届きません。
- 攻撃時
- 2-3-5 / 3-2-5へ動くことも
- 守備時
- 4-1-4-1 / 4-5-1へ動くことも
- 合う場面
- 幅を保ちながら、中央の三角形でボールを前へ運びたいとき
- 機能する
- ウイング、SB、8番が同じ縦の通路へ重ならず、6番を中心に三角形を作り直せるとき。
- 崩れる
- 両SBが同時に高く、両8番も前へ出て、ボールを失った瞬間に6番だけが中央へ残るとき。
STRENGTHS / RISKS
形だけでなく、交換条件を見る
ある場所へ人数を増やすと、別の場所は少なくなります。強みと弱みは表裏です。
強み
- 1両ウイングで相手の最終ラインを横へ広げやすい
- 2中盤に自然な三角形ができる
- 3前から3人で相手の後方へ圧力をかけやすい
気をつける場所
- 1SBが上がった背後を使われやすい
- 2アンカーの両脇へ相手が入ると守備判断が難しい
- 33トップが孤立すると中盤との距離が開く
YOUR TEAM
自分たちが4-3-3なら、何をそろえる?
並ぶ場所だけでなく、味方が動いた後に自分がどこを助けるかを決めます。
ボールを持っている
前進する3つの約束
01
まず5本の縦の通路を埋める
左右の外、左右の内側、中央を別の選手が使います。ウイングが外ならSBは後ろや内側、ウイングが内側ならSBが外へ出ると、相手は誰に付くか迷います。
02
6番を相手FWの影から出す
CBの正面に隠れたままでは前進できません。横へ数歩動く、CBの間へ下りる、8番が一度下がるなど、最初のパス角度を作ります。
03
9番・ウイング・8番で深さを交換する
9番が足元へ下がればウイングか8番が背後へ走ります。全員が受けに来る、全員が背後へ行くのではなく、短い出口と長い出口を同時に残します。
相手が持っている
守る3つの約束
01
3トップは同じ線で追わない
9番がCBへ寄せる角度で片側を消し、近いウイングがSBを見ます。遠いウイングは中央へ絞り、相手の逆サイドへ簡単に逃がさない位置を取ります。
02
8番が出たら、残り2人が三角形を縮める
ボール側の8番だけが前へ飛び出すと、6番の横が空きます。反対の8番も中央へ寄り、6番はDF前を守りながら次のパスへ準備します。
03
SBが出た背後をCBと6番で受け渡す
相手のサイド選手へSBが出たら、近いCBは外へずれ、6番は中央の空いた場所を埋めます。全員がボールだけを追わないことが重要です。
相手の形で変わる注意
数字より実際の立ち位置を優先しますが、試合前に最初の問題を共有しておくと修正しやすくなります。
相手が4-4-2
起きやすいこと:相手2トップの後ろへ6番を出せても、中盤4人が中央を狭くする。
最初の答え:GK+2CBで2トップを動かし、8番をライン間、SBを外へ置いて中と外を同時に見せます。
相手が4-2-3-1
起きやすいこと:相手10番が6番を消し、両サイドがSBへ出やすい。
最初の答え:6番が横へ外れる、8番が一度下りる、SBが内側へ入るなど、中央の出口を一つ増やします。
相手が3-5-2
起きやすいこと:相手2トップと中盤3人が中央を閉じ、SBへ出すとWBが圧力をかける。
最初の答え:急いでSBへ付けず、中央MFを動かしてから逆側へ展開し、ウイングとSBでWBの前後を使います。
FOUR MOMENTS
4つの局面で、自分の最初の一歩を決める
01 / ボールを持つ
攻撃の形を広げる
ウイングが外にいればSBは内側や後方、ウイングが内側へ入ればSBが外を上がるなど、同じ通路へ重ならないことが大切です。
02 / ボールを持たない
守る場所を狭くする
片側のウイングが前へ出て、反対側は中央へ絞ります。アンカーの前と横を2人の8番が助けます。
03 / 奪った直後
前の出口を二つ作る
まずウイングの前の空間と9番の足元を見ます。中盤の8番が追い越すと、相手は中央と外の両方を守る必要があります。
04 / 失った直後
中央と時間を守る
近い3〜4人でパスの出口を狭めます。奪い切れないときはアンカーの周りへ戻り、中央を空けません。
KEY RELATIONSHIPS
この形で大切な3つの関係
6番
CBから受ける角度を作り、失ったあとの中央も守る
8番
受けに下がる動きと、前線を追い越す動きを分ける
ウイングとSB
外と内、前と後ろを分担して重ならない
ポジション別「最初の仕事」
GK・CB
相手の1列目を動かす
ボールを持つ:急いでSBへ出さず、相手FWを片側へ寄せてから6番か逆CBへ通します。
相手が持つ:SBが高い側の背後を先に読み、前へ出るCBと残るCBを分けます。
SB
ウイングと違う通路へ立つ
ボールを持つ:外を追い越す、内側へ入る、後ろを支えるの三つから選びます。
相手が持つ:相手WGへ出る前に、近いCBと8番がカバーできる距離か確認します。
6番
前後をつなぎ、中央を消さない
ボールを持つ:半身で受け、逆側まで見ます。受けられないときも相手を引きつけて味方の道を開けます。
相手が持つ:2人の8番の背後を管理し、ボールへ出るよりゴールへの道を閉じる場面を選びます。
8番
前へ出る人と支える人を分ける
ボールを持つ:一人がライン間へ入れば、もう一人は6番の横や後ろで循環を助けます。
相手が持つ:近い8番が寄せ、遠い8番が中央へ絞って6番を一人にしません。
ウイング・9番
幅・足元・背後を分担する
ボールを持つ:9番が下がるなら誰かが背後へ。ウイングが内側ならSBの外側を空けます。
相手が持つ:最初のプレス方向を3人で共有し、遠いウイングも中央のパスを消します。
AGAINST 4-3-3
相手が4-3-3なら、まず何を見る?
同じ数字でも守る高さと選手の役割は違います。攻め方を決める前に、相手が空けてもよい場所を見つけます。
01
ウイングの高さ
高く外へ立つのか、内側へ入ってSBを上げるのかで、守る人が変わります。
02
中盤の三角形の向き
6番が下の三角形か、10番が上の三角形か。前を向かせたくない選手を決めます。
03
両SBが同時に上がるか
同時に上がるなら奪った後の外側が出口です。片方が残るなら、反対側へ速く運べるかを見ます。
前へ進む5つの方法
6番を前後から挟む
FWがパスコースを隠し、MFが背後から近づきます。正面から一人で追うと、6番は反対を向いて逃げられます。
SBへ出させて外で閉じる
中央を消したままSBへ誘導し、ウイング・SB・中央MFでタッチライン側へ追い込みます。
6番の両脇へ立つ
相手8番が前へ出た背後、相手CBが出にくい位置へ10番やFWが下がって受けます。
高いSBの背後を斜めに走る
奪った瞬間、真っすぐ外へ逃げるだけでなく、CBとSBの間へ斜めに走ると相手CBを外へ動かせます。
逆サイドのウイングを孤立させる
片側へ相手を寄せてから大きく変え、戻る前のウイングとSBへ1対1を作ります。
REAL EXAMPLES
公式資料で確認できる4-3-3の実例
配置をそのままコピーせず、各チームが何を解決するためにこの形を使ったかを読み取ります。
CASE 01 / 2023年トレーニングキャンプ
フランスU-17
ウイングを内側へ動かし、空いた外側をSBが使う。逆側までボールを動かして前進した。
『ウイングは外、SBは後ろ』と固定せず、二人が違う通路を使う関係を学べます。
CASE 02 / FIFA Training Centre指導例
メキシコU-15
6番、10番、11番、9番が受ける角度を変えながら、後方から複数の前進ルートを作った。
4-3-3はパス順の暗記より、受ける前の体の向きと動き直しが重要です。
CASE 03 / FIFA Training Centre
11対11の前線3人指導例
9番が下がる、ウイングが背後へ走るなど、前線3人と中盤が連結する動きを反復した。
前の3人だけで攻めず、中盤からのパスと追い越しを同時に作ります。
FIND THE FIRST GAP
崩れたときは、最初のずれを直す
失点やボールロストだけを見るのではなく、その一つ前に離れた場所や重なった役割を探します。
表は横にスクロールできます
| 見えた問題 | その前に起きたこと | 最初の修正 |
|---|---|---|
| 6番が受けられずCB同士のパスが続く | 6番が相手FWの影に隠れ、8番も高すぎる | 6番は横へ、片方の8番は一段下り、GKも3人目として使う |
| ウイングとSBが同じ場所で止まる | 幅を取る担当が重なっている | 一人が外なら一人は内側か後方へ。先に声で役割を交換する |
| 失うたびに6番の横を運ばれる | 両8番と両SBが同時に前へ出ている | 攻撃中から中央に3人以上の備えを残し、遠い8番は少し低くする |
| 9番が孤立して前線へ届かない | 中盤と3トップの距離が遠い | 9番が一度下がり、近い8番とウイングが三角形を作る |
WATCH THE MATCH
試合で3回だけ確認する
- 1
両ウイングのどちらが幅を取っているか
- 2
6番は相手FWの影から外れているか
- 3
SBが上がった側を誰が守っているか
観戦では、まずこの3人だけを追う
1人目
6番
ボールを受けた回数より、相手の影から何度外れ、逆側まで見ているかを追います。
2人目
ボール側のウイング
外へ残るか、内側へ入るか。その動きにSBと8番がどう反応するかを見ます。
3人目
反対側の8番
攻撃へ入るか、中央の備えに残るか。チームの安全装置が見えます。
TRY IT ON THE PITCH
練習では、形より判断を繰り返す
図どおりに立ち続ける練習ではなく、味方と相手が動いた後の次の一歩を反復します。
01
3色の縦レーンゲーム
外・内側・中央の通路を作り、隣り合う味方が同じ通路へ立ち続けないルールで前進します。
02
9番が下がったら誰が走る?
9番の足元への動きを合図に、左右どちらかのウイングか8番が背後へ出ます。毎回同じ人にしません。
03
5秒で中央を守る
攻撃中にわざとボールを失い、近い人の圧力と6番周辺のカバーを5秒だけ確認します。
最後に覚える5つ
- 1.3トップは幅・足元・背後を分担する
- 2.ウイングとSBは同じ通路へ重ならない
- 3.6番を一人にせず8番が高さを分ける
- 4.相手の6番と高いSBが攻略の入口
- 5.数字より、攻撃時の5レーンと守備時の連動を見る
COMPARE THE SHAPES
似ている形と見比べる
よくある疑問
数字に迷ったら
4-3-3は攻撃的なフォーメーションですか?
前線に3人を置きやすい形ですが、攻撃的かどうかは守る高さ、SBの位置、8番の動きで変わります。守備時に4-1-4-1や4-5-1へ下がるチームもあります。
6番は必ず一人で守りますか?
いいえ。ボール側の8番、反対側の8番、内側へ入るSBが助けます。6番を『何でも一人でする人』にすると、両脇を使われます。
ウイングはずっと外にいればよいですか?
幅を作る時間は必要ですが、9番が下がった背後へ走る、内側で受けてSBの外側を空けるなど、味方との交換が大切です。
相手の4-3-3を守るとき、最初に誰を消しますか?
チームの狙いによりますが、6番を自由にすると中央と逆側へ運ばれやすくなります。FWの寄せる角度とMFの背後からの圧力を合わせます。
8人制でも4-3-3を使えますか?
11人制の4-3-3をそのまま置くことはできません。ただし、幅を取る、三角形を作る、味方が動いた後を埋めるという原則は8人制でも使えます。
公式資料・出典
4-3-3の確認に使った一次情報
- FIFA Training Centre — France U17: using the full-backs to create and finish ↗
- FIFA Training Centre — Attacking in a 4-3-3 against a 5-3-2 ↗
- FIFA Training Centre — Team organisation out of possession ↗
- FIFA Training Centre — Building from the back in a 4-3-3 ↗
- FIFA Training Centre — Movement of the front three ↗
- FIFA Training Centre — Mexico U15: possession and building from the back ↗
最終確認日:2026年9月1日。公式資料にある実例を基に、代表的な関係を初心者向けに整理しました。唯一の正解や固定配置を示すものではなく、実際の役割はチームの方針、対戦相手、試合状況を優先してください。