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by Sofuca
フォーメーション図鑑 2 / 20 深掘り 4局面 約20分

FOOTBALL FORMATION / 4-3-3

4-3-3とは? 強み・弱みとポジション別の動き方

4-3-3は、前線を3人にしただけの形ではありません。ウイングが外へ立つのか内側へ入るのか、SBが追い越すのか後ろを支えるのか、6番と2人の8番がどの高さを分けるのかで中身が変わります。自分たちが使うときと、相手が使うときの両方から、一つのプレーが次の味方をどう動かすかまで見ていきます。

公開 2026年9月1日 公式確認 2026年9月1日 内容点検 2026年9月1日 FIFA・UEFAの公式戦術資料を確認

読む前に、ここだけ

この記事が役立つ場面

内容点検 2026/9/1

こんな人に

4-3-3を初めて使う選手、自分の役割を整理したい人、相手が4-3-3のときの攻略と注意点を知りたい人に向いています。

先に読むなら

数字は試合開始時の目安です。まず図鑑トップで複数の形を見比べると、この形だけの特徴と、他の形にも共通する原則を分けて読めます。

20の基本形・局面形を見比べる

具体例を一つ

ボールを受けた回数より、相手の影から何度外れ、逆側まで見ているかを追います。

4-3-3の基本配置 ゴールキーパーを含む11人を、4-3-3の基本的な位置へ並べた図。3トップで幅を取り、中盤の三角形で前を向く。 GK SB CB CB SB 6 8 8 WG 9 WG
基本の立ち位置。 実際はボール、相手、試合の局面に合わせて動きます。

30秒でわかる

幅を取る3人と、角度を作る3人がつながって初めて機能する

強みは、前線の幅と中盤の三角形によって、中央・外・背後の三つを同時に見せられることです。弱みは、SBが上がった背後と、6番の両脇です。3トップと中盤が離れれば、前に3人いてもパスは届きません。

攻撃時
2-3-5 / 3-2-5へ動くことも
守備時
4-1-4-1 / 4-5-1へ動くことも
合う場面
幅を保ちながら、中央の三角形でボールを前へ運びたいとき
機能する
ウイング、SB、8番が同じ縦の通路へ重ならず、6番を中心に三角形を作り直せるとき。
崩れる
両SBが同時に高く、両8番も前へ出て、ボールを失った瞬間に6番だけが中央へ残るとき。

STRENGTHS / RISKS

形だけでなく、交換条件を見る

ある場所へ人数を増やすと、別の場所は少なくなります。強みと弱みは表裏です。

強み

  1. 1両ウイングで相手の最終ラインを横へ広げやすい
  2. 2中盤に自然な三角形ができる
  3. 3前から3人で相手の後方へ圧力をかけやすい

気をつける場所

  1. 1SBが上がった背後を使われやすい
  2. 2アンカーの両脇へ相手が入ると守備判断が難しい
  3. 33トップが孤立すると中盤との距離が開く

YOUR TEAM

自分たちが4-3-3なら、何をそろえる?

並ぶ場所だけでなく、味方が動いた後に自分がどこを助けるかを決めます。

ボールを持っている

前進する3つの約束

01

まず5本の縦の通路を埋める

左右の外、左右の内側、中央を別の選手が使います。ウイングが外ならSBは後ろや内側、ウイングが内側ならSBが外へ出ると、相手は誰に付くか迷います。

02

6番を相手FWの影から出す

CBの正面に隠れたままでは前進できません。横へ数歩動く、CBの間へ下りる、8番が一度下がるなど、最初のパス角度を作ります。

03

9番・ウイング・8番で深さを交換する

9番が足元へ下がればウイングか8番が背後へ走ります。全員が受けに来る、全員が背後へ行くのではなく、短い出口と長い出口を同時に残します。

相手が持っている

守る3つの約束

01

3トップは同じ線で追わない

9番がCBへ寄せる角度で片側を消し、近いウイングがSBを見ます。遠いウイングは中央へ絞り、相手の逆サイドへ簡単に逃がさない位置を取ります。

02

8番が出たら、残り2人が三角形を縮める

ボール側の8番だけが前へ飛び出すと、6番の横が空きます。反対の8番も中央へ寄り、6番はDF前を守りながら次のパスへ準備します。

03

SBが出た背後をCBと6番で受け渡す

相手のサイド選手へSBが出たら、近いCBは外へずれ、6番は中央の空いた場所を埋めます。全員がボールだけを追わないことが重要です。

相手の形で変わる注意

数字より実際の立ち位置を優先しますが、試合前に最初の問題を共有しておくと修正しやすくなります。

相手が4-4-2

起きやすいこと:相手2トップの後ろへ6番を出せても、中盤4人が中央を狭くする。

最初の答え:GK+2CBで2トップを動かし、8番をライン間、SBを外へ置いて中と外を同時に見せます。

相手が4-2-3-1

起きやすいこと:相手10番が6番を消し、両サイドがSBへ出やすい。

最初の答え:6番が横へ外れる、8番が一度下りる、SBが内側へ入るなど、中央の出口を一つ増やします。

相手が3-5-2

起きやすいこと:相手2トップと中盤3人が中央を閉じ、SBへ出すとWBが圧力をかける。

最初の答え:急いでSBへ付けず、中央MFを動かしてから逆側へ展開し、ウイングとSBでWBの前後を使います。

FOUR MOMENTS

4つの局面で、自分の最初の一歩を決める

01 / ボールを持つ

攻撃の形を広げる

ウイングが外にいればSBは内側や後方、ウイングが内側へ入ればSBが外を上がるなど、同じ通路へ重ならないことが大切です。

02 / ボールを持たない

守る場所を狭くする

片側のウイングが前へ出て、反対側は中央へ絞ります。アンカーの前と横を2人の8番が助けます。

03 / 奪った直後

前の出口を二つ作る

まずウイングの前の空間と9番の足元を見ます。中盤の8番が追い越すと、相手は中央と外の両方を守る必要があります。

04 / 失った直後

中央と時間を守る

近い3〜4人でパスの出口を狭めます。奪い切れないときはアンカーの周りへ戻り、中央を空けません。

KEY RELATIONSHIPS

この形で大切な3つの関係

01

6番

CBから受ける角度を作り、失ったあとの中央も守る

02

8番

受けに下がる動きと、前線を追い越す動きを分ける

03

ウイングとSB

外と内、前と後ろを分担して重ならない

ポジション別「最初の仕事」

GK・CB

相手の1列目を動かす

ボールを持つ:急いでSBへ出さず、相手FWを片側へ寄せてから6番か逆CBへ通します。

相手が持つ:SBが高い側の背後を先に読み、前へ出るCBと残るCBを分けます。

SB

ウイングと違う通路へ立つ

ボールを持つ:外を追い越す、内側へ入る、後ろを支えるの三つから選びます。

相手が持つ:相手WGへ出る前に、近いCBと8番がカバーできる距離か確認します。

6番

前後をつなぎ、中央を消さない

ボールを持つ:半身で受け、逆側まで見ます。受けられないときも相手を引きつけて味方の道を開けます。

相手が持つ:2人の8番の背後を管理し、ボールへ出るよりゴールへの道を閉じる場面を選びます。

8番

前へ出る人と支える人を分ける

ボールを持つ:一人がライン間へ入れば、もう一人は6番の横や後ろで循環を助けます。

相手が持つ:近い8番が寄せ、遠い8番が中央へ絞って6番を一人にしません。

ウイング・9番

幅・足元・背後を分担する

ボールを持つ:9番が下がるなら誰かが背後へ。ウイングが内側ならSBの外側を空けます。

相手が持つ:最初のプレス方向を3人で共有し、遠いウイングも中央のパスを消します。

AGAINST 4-3-3

相手が4-3-3なら、まず何を見る?

同じ数字でも守る高さと選手の役割は違います。攻め方を決める前に、相手が空けてもよい場所を見つけます。

01

ウイングの高さ

高く外へ立つのか、内側へ入ってSBを上げるのかで、守る人が変わります。

02

中盤の三角形の向き

6番が下の三角形か、10番が上の三角形か。前を向かせたくない選手を決めます。

03

両SBが同時に上がるか

同時に上がるなら奪った後の外側が出口です。片方が残るなら、反対側へ速く運べるかを見ます。

前へ進む5つの方法

1

6番を前後から挟む

FWがパスコースを隠し、MFが背後から近づきます。正面から一人で追うと、6番は反対を向いて逃げられます。

2

SBへ出させて外で閉じる

中央を消したままSBへ誘導し、ウイング・SB・中央MFでタッチライン側へ追い込みます。

3

6番の両脇へ立つ

相手8番が前へ出た背後、相手CBが出にくい位置へ10番やFWが下がって受けます。

4

高いSBの背後を斜めに走る

奪った瞬間、真っすぐ外へ逃げるだけでなく、CBとSBの間へ斜めに走ると相手CBを外へ動かせます。

5

逆サイドのウイングを孤立させる

片側へ相手を寄せてから大きく変え、戻る前のウイングとSBへ1対1を作ります。

REAL EXAMPLES

公式資料で確認できる4-3-3の実例

配置をそのままコピーせず、各チームが何を解決するためにこの形を使ったかを読み取ります。

CASE 01 / 2023年トレーニングキャンプ

フランスU-17

ウイングを内側へ動かし、空いた外側をSBが使う。逆側までボールを動かして前進した。

『ウイングは外、SBは後ろ』と固定せず、二人が違う通路を使う関係を学べます。

CASE 02 / FIFA Training Centre指導例

メキシコU-15

6番、10番、11番、9番が受ける角度を変えながら、後方から複数の前進ルートを作った。

4-3-3はパス順の暗記より、受ける前の体の向きと動き直しが重要です。

CASE 03 / FIFA Training Centre

11対11の前線3人指導例

9番が下がる、ウイングが背後へ走るなど、前線3人と中盤が連結する動きを反復した。

前の3人だけで攻めず、中盤からのパスと追い越しを同時に作ります。

FIND THE FIRST GAP

崩れたときは、最初のずれを直す

失点やボールロストだけを見るのではなく、その一つ前に離れた場所や重なった役割を探します。

表は横にスクロールできます

見えた問題その前に起きたこと最初の修正
6番が受けられずCB同士のパスが続く6番が相手FWの影に隠れ、8番も高すぎる6番は横へ、片方の8番は一段下り、GKも3人目として使う
ウイングとSBが同じ場所で止まる幅を取る担当が重なっている一人が外なら一人は内側か後方へ。先に声で役割を交換する
失うたびに6番の横を運ばれる両8番と両SBが同時に前へ出ている攻撃中から中央に3人以上の備えを残し、遠い8番は少し低くする
9番が孤立して前線へ届かない中盤と3トップの距離が遠い9番が一度下がり、近い8番とウイングが三角形を作る

WATCH THE MATCH

試合で3回だけ確認する

  1. 1

    両ウイングのどちらが幅を取っているか

  2. 2

    6番は相手FWの影から外れているか

  3. 3

    SBが上がった側を誰が守っているか

観戦では、まずこの3人だけを追う

1人目

6番

ボールを受けた回数より、相手の影から何度外れ、逆側まで見ているかを追います。

2人目

ボール側のウイング

外へ残るか、内側へ入るか。その動きにSBと8番がどう反応するかを見ます。

3人目

反対側の8番

攻撃へ入るか、中央の備えに残るか。チームの安全装置が見えます。

TRY IT ON THE PITCH

練習では、形より判断を繰り返す

図どおりに立ち続ける練習ではなく、味方と相手が動いた後の次の一歩を反復します。

01

3色の縦レーンゲーム

外・内側・中央の通路を作り、隣り合う味方が同じ通路へ立ち続けないルールで前進します。

02

9番が下がったら誰が走る?

9番の足元への動きを合図に、左右どちらかのウイングか8番が背後へ出ます。毎回同じ人にしません。

03

5秒で中央を守る

攻撃中にわざとボールを失い、近い人の圧力と6番周辺のカバーを5秒だけ確認します。

最後に覚える5つ

  1. 1.3トップは幅・足元・背後を分担する
  2. 2.ウイングとSBは同じ通路へ重ならない
  3. 3.6番を一人にせず8番が高さを分ける
  4. 4.相手の6番と高いSBが攻略の入口
  5. 5.数字より、攻撃時の5レーンと守備時の連動を見る

COMPARE THE SHAPES

似ている形と見比べる

よくある疑問

数字に迷ったら

4-3-3は攻撃的なフォーメーションですか?

前線に3人を置きやすい形ですが、攻撃的かどうかは守る高さ、SBの位置、8番の動きで変わります。守備時に4-1-4-1や4-5-1へ下がるチームもあります。

6番は必ず一人で守りますか?

いいえ。ボール側の8番、反対側の8番、内側へ入るSBが助けます。6番を『何でも一人でする人』にすると、両脇を使われます。

ウイングはずっと外にいればよいですか?

幅を作る時間は必要ですが、9番が下がった背後へ走る、内側で受けてSBの外側を空けるなど、味方との交換が大切です。

相手の4-3-3を守るとき、最初に誰を消しますか?

チームの狙いによりますが、6番を自由にすると中央と逆側へ運ばれやすくなります。FWの寄せる角度とMFの背後からの圧力を合わせます。

8人制でも4-3-3を使えますか?

11人制の4-3-3をそのまま置くことはできません。ただし、幅を取る、三角形を作る、味方が動いた後を埋めるという原則は8人制でも使えます。

公式資料・出典

4-3-3の確認に使った一次情報

最終確認日:2026年9月1日。公式資料にある実例を基に、代表的な関係を初心者向けに整理しました。唯一の正解や固定配置を示すものではなく、実際の役割はチームの方針、対戦相手、試合状況を優先してください。