FOOTBALL RULES / DOGSO & SPA
DOGSOとSPAってなに? 決定機阻止と有望な攻撃阻止の違いを図解
同じように相手を止めた反則でも、必ずレッドになるわけではありません。『もう得点できそうだったか』『まだ有望な攻撃の途中だったか』を分けて考えます。
読む前に、ここだけ
この記事が役立つ場面
内容点検 2026/8/26
こんな人に
この競技を始めたばかりの人、子どもに短く説明したい家族、初観戦の前に判定を一つ覚えたい人に向いています。
具体例を一つ
主審がDOGSOを判断する場面では、反則をした選手だけでなく、ゴール前に残る守備者とボールの進む先まで広く見ます。
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30秒でわかる
DOGSOは決定機、SPAは有望な攻撃を反則で止めること
DOGSOは、得点または明らかな得点機会を反則で奪うこと。SPAは、そこまで決定的ではないものの、大きく期待できる攻撃を反則で止めることです。
DOGSOではゴールまでの距離、攻撃の方向、ボールをコントロールできる可能性、守備者と攻撃者の位置・人数を主審がまとめて判断します。
まずここから
3つを順番に見よう
1
ゴールまでと方向
ゴールに近く、攻撃者がゴールへ向かっているほど、明らかな得点機会と考えやすくなります。
2
ボールを扱えるか
反則がなければボールをコントロールできた、またはすぐ扱えた可能性があるかを見ます。
3
残る選手の位置
止められる守備者がどこに何人いるかを見ます。単純な『最終守備者』という名前だけでは決めません。
図でわかる
DOGSOを考える4つの手がかり
同じ中央へのドリブルでも、残る守備者とゴールまでの距離で判定の重さが変わります。
図は判定の手がかりを整理したものです。実際はプレー全体を審判が判断します。
- 1 ゴールまでと方向 ゴールに近く、攻撃者がゴールへ向かっているほど、明らかな得点機会と考えやすくなります。
- 2 ボールを扱えるか 反則がなければボールをコントロールできた、またはすぐ扱えた可能性があるかを見ます。
- 3 残る選手の位置 止められる守備者がどこに何人いるかを見ます。単純な『最終守備者』という名前だけでは決めません。
DOGSOは『最後の1人』だけで決めない。距離・方向・ボール・守備者をセットで見る。
※図はルールや役割の考え方を整理したものです。実際の判定は、プレー全体を見て審判が行います。
もっとわかる
ペナルティーエリア内なら、レッドがイエローになることがある
自分のペナルティーエリア内で、ボールをプレーしようとする、またはボールへ挑戦する反則でDOGSOとなりPKが与えられた場合、一般に警告となります。PKで得点機会が戻ることを考えた扱いです。
一方、引っ張る、押す、ボールをプレーする可能性がない反則や、重大な反則は退場のままです。意図的なハンドでゴールを防ぐ場合も、GKが自分のエリア内で行う場合を除き、基本は退場です。
YOU ARE THE REFEREE
あなたなら、どう判定する?
読むだけで終わらず、ひとつの場面を自分で判定してみよう。
中央からゴールへ抜け出したFWを、後ろから引っ張って止めました。ほかに止められる守備者はいません。まず考える判定は?
『最後の1人』という通称ではなく、4つの手がかりでDOGSOを判断します。
判定できたら、似ているルールでもう1問。
イエローとレッドカードTHE RULE IN A REAL MATCH
このルールが生んだドラマ
決まりを覚えるだけでなく、その判定が試合や人の記憶をどう動かしたかまでたどります。
FIFA WORLD CUP 2010 / URUGUAY 1–1 GHANA (4–2 PSO)
ゴールを手で止めた退場から、PK戦まで運命が動いた
延長終了直前、ルイス・スアレス選手がゴールへ向かうボールを手で止めて退場。ガーナのPKは外れ、ウルグアイがPK戦で準決勝へ進みました。
- 試合
- ウルグアイ 1–1 ガーナ
- 場面
- 延長後半の終了直前
- 判定
- 意図的ハンドで退場 + PK
- 結末
- PK戦4–2でウルグアイ勝利
2010年7月2日のW杯準々決勝。延長終了直前、ガーナのシュートがゴールへ向かい、ゴールライン上のスアレス選手が両手で止めました。主審は退場を命じ、ガーナへPKを与えました。
アサモア・ギャン選手のPKはクロスバーへ当たり、試合は1–1のままPK戦へ。ウルグアイが4–2で勝ち、セバスティアン・アブレウ選手の中央へ浮かせるキックで準決勝進出を決めました。
意図的なハンドで得点を防ぐ行為は、現在の規則でも退場の対象です。ただし退場とPKは、消えた得点をそのまま戻す仕組みではありません。PKが入るか、その後のPK戦を誰が制するかまで、ルールと選手の選択が物語を動かしました。
試合でやってみよう
映像を止めて、4つの手がかりを指さそう
次の練習で
反則の瞬間で止め、『ゴールまで・向き・ボール・残る守備者』を一つずつ確認します。カードの色を先に当てるより、根拠を言葉にしよう。
試合を見るとき
主審がDOGSOを判断する場面では、反則をした選手だけでなく、ゴール前に残る守備者とボールの進む先まで広く見ます。
よくある疑問
ここも覚えておこう
DOGSOは何の略ですか?
Denying a goal or an obvious goal-scoring opportunityの略で、得点または明らかな得点機会の阻止を表します。
SPAは必ずイエローカードですか?
有望な攻撃を反則で止める行為は警告の対象ですが、アドバンテージやPKとなる特定の場面など、規則上の例外があります。
PKとレッドが同時に出ることはありますか?
あります。引っ張る・押す、ボールへ挑戦できない、重大な反則などでDOGSOなら、PKに加えて退場となり得ます。
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公式ルール・出典
確認した一次情報
最終確認日: 2026-08-26。 この記事は公式ルールの理解を助けるやさしい解説です。実際の試合では審判の判定と大会規定が優先されます。