FOOTBALL RULES / ADVANTAGE
アドバンテージのあと、元の反則へ戻れるのはいつ?
相手に押されたのに笛が鳴らず、そのままパスがつながる。数秒後に笛が鳴って、さっきの反則の場所へ戻ることもあります。主審は、止めるより有利にプレーできるかを見ています。
30秒でわかる
期待した利益が生まれたかを見極める
期待したアドバンテージがその場や数秒以内に生まれなければ、元の反則を罰することができます。有利な攻撃を実際に行えた後は、その攻撃が得点に結びつかなかっただけで元へ戻ることはできません。
ボールを持てたことと、止めるより有利に攻撃できたことを分けて考えます。判断するのは主審です。
こんな場面から
反則の瞬間から、次にボールを受けた味方と、その前のスペースを追ってみます。前へ進める状況ができたかを見てから、主審の笛と合図を確かめると、AとBの違いを追いやすくなります。
初めての試合で判定に迷ったら、まず一つだけ。子どもと一緒に読める言葉で、その場面をほどきます。
知らない言葉は、途中で用語集へ戻れます。まずは30秒要約と図からどうぞ。
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この記事の目次 8項目
まずここから
ルールを見る3つの手がかり
01
反則の後に攻撃を続けられる?
味方が受けた位置や向き、その前のスペースを見ます。ボール保持だけで判断は決まりません。
02
期待した利益は生まれた?
その場や数秒以内のプレーを見て、主審が見極めます。まだ利益が生まれていなければ、元の反則を罰することができます。
03
利益が生まれた後の失敗?
有利な攻撃を実際に行えた後は、得点できなかったという理由だけで元の反則には戻れません。
図でわかる
反則の後に何が起きたかを比べる
以下は、退場や深刻な負傷を伴わない通常の反則を想定したZEROの学習例です。実際の試合の再現ではありません。図のAとBは、反則直後の攻撃の見込みを比べます。Cは、すでに利益が生まれた後の場面です。
| 場面と条件 | 起きた順番 | 判断と理由 |
|---|---|---|
| ケースA 反則の直後、前方の空いている味方へパスが通り、攻撃を続けられる。 |
| 利益があると判断してプレーを続ける 止めるより有利に攻撃できる見込みが、実際のプレーになっています。 |
| ケースB 反則の直後に出したパスを相手が奪い、期待した利益が生まれなかったと主審が判断する。 |
| 数秒以内の見極めで、元の反則へ戻せる 期待した利益がまだ生まれていません。パスを出せたことだけでは判断しません。 |
| ケースC 反則後に十分有利な攻撃ができたと主審が判断した。その後のシュートは枠を外れた。 |
| シュートが外れたことだけで、元の反則へは戻らない すでに得た利益と、その後の攻撃の成否を区別します。シュートを打てば常に利益が成立する、という例ではありません。 |
番号は出来事の順番です。秒数や待つ時間の長さを表していません。図と同じ条件、順番、判断を表でも読めます。
もっとわかる
待つ時間は一律の3秒ではない
IFAB第5条は、その場または数秒以内に期待した利益が生まれるかを見ると定めています。一律に3秒や5秒を数える決まりではありません。主審が利益は生まれなかったと判断すれば、元の反則へ戻してフリーキックなどで再開します。
ボールを持っているだけでは判断できない
アドバンテージは、反則を受けた側に利益があると主審が判断し、プレーを続けさせる適用です。味方がボールを持っていても、反則の場所や重さ、すぐに攻撃できる見込みによって判断が変わります。
たとえば、前を向いた味方へパスが通る場面と、背中から囲まれた味方へ苦しいパスが出る場面では、同じボール保持でも状況が違います。観戦中は、受け手の前に進める場所があるかまで追ってみます。
プレーの継続とカードは分けて見る
警告や退場に当たる行為には、次にボールがアウトオブプレーになったときにカードを示す場合があります。プレーの継続を認めても、反則への処分がすべてなくなるわけではありません。
ただし、有望な攻撃の阻止や決定的な得点機会の阻止には、アドバンテージの結果によって処分が変わる規定があります。カードの有無は反則の内容にもよるため、『次に止まったら必ずイエロー』とは決められません。詳しい区別は、末尾の関連記事「警告と退場」「DOGSOとSPA」で確認できます。
試合でやってみよう
AとBの受け手を比べる
次の練習で
図の最後の結果を隠して、反則直後のパスの行き先を見てみます。受け手が前向きに進めるAと、すぐ相手へ渡るBで、主審が待つ間に何が違ったかを言葉にしてみましょう。
試合を見るとき
反則の瞬間から、次にボールを受けた味方と、その前のスペースを追ってみます。前へ進める状況ができたかを見てから、主審の笛と合図を確かめると、AとBの違いを追いやすくなります。
迷ったときに
よくある疑問
アドバンテージは何秒まで?
IFAB規則は、その場または数秒以内に期待した利益が生まれるかを見るとしています。一律3秒や5秒という時間制限ではありません。
味方がボールを持てば、必ずアドバンテージ?
必ずではありません。反則の場所と重さ、すぐに有利な攻撃ができる見込みなどを主審が判断します。
パスを出した後でも、元の反則へ戻れる?
期待した利益がその場や数秒以内に生まれなければ、戻して反則を罰することができます。パスを出せたことだけでは、利益が生まれたとは決まりません。
シュートが外れたら、フリーキックに戻る?
すでに有利な攻撃ができたと判断されていれば、シュートの失敗だけでは戻りません。利益が生まれたかと、得点できたかは別の判断です。
アドバンテージを取るとイエローは消える?
反則の種類によります。次の停止でカードを示す場合も、有望な攻撃阻止などの規定により警告しない場合もあります。笛を待つ判断とカードの判断を分けます。
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同じ競技のやさしい解説
公式ルール・出典
確認した一次情報
- IFAB 2026/27 第5条 主審:権限と任務、アドバンテージ(5.3 Advantage、2026年10月15日確認) ↗
- IFAB 2026/27 第12条:懲戒処置とアドバンテージ(12.4 Disciplinary action / Advantage、2026年10月15日確認) ↗
- IFAB 2026/27 審判員への実践的ガイドライン:その他のアドバイス(1. Advantage、2026年10月15日確認) ↗
最終確認日: 2026-10-15。 この記事は公式ルールの理解を助けるやさしい解説です。実際の試合では審判の判定と大会規定が優先されます。