BASEBALL RULES / INTERFERENCE & OBSTRUCTION
守備妨害と走塁妨害はどう違う? だれが、だれを邪魔したかで整理
日本語では名前が似ていますが、見る向きは反対です。攻撃側が野手のプレーを邪魔したのか、ボールを持たない野手が走者を邪魔したのかを先に確認します。
読む前に、ここだけ
この記事が役立つ場面
内容点検 2026/8/26
こんな人に
この競技を始めたばかりの人、子どもに短く説明したい家族、初観戦の前に判定を一つ覚えたい人に向いています。
具体例を一つ
審判がすぐタイムをかけたか、腕を出してプレーを続けたかを見ます。続行後に走者の位置が修正されることもあります。
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30秒でわかる
攻撃側→野手なら守備妨害、野手→走者なら走塁妨害
打者や走者が、打球・送球を処理する野手を妨げるのが守備妨害。ボールを持たず、処理中でもない野手が走者の進路を妨げるのが走塁妨害です。
接触がなくても妨害になることがあり、逆に接触しても必ず反則とは限りません。ボールの場所、誰がプレーする権利を持つか、審判の判断を見ます。
まずここから
3つを順番に見よう
1
ボールを見る
打球を処理している野手には優先してプレーできる権利があります。走者はただ自分の走路だけを見ればよいわけではありません。
2
誰が妨げた?
打者・走者が野手を妨げたら守備妨害。ボールを持たず処理中でもない野手が走者を妨げたら走塁妨害です。
3
ボールデッドを確認
すぐ止める場合と、プレーを続けてから不利益を取り除く場合があります。審判の合図まで走者はプレーを続けます。
図でわかる
妨害の向きは正反対
二つの場面を左右に置き、邪魔をした側の矢印を比べます。
図は判定の手がかりを整理したものです。実際はプレー全体を審判が判断します。
- 1 ボールを見る 打球を処理している野手には優先してプレーできる権利があります。走者はただ自分の走路だけを見ればよいわけではありません。
- 2 誰が妨げた? 打者・走者が野手を妨げたら守備妨害。ボールを持たず処理中でもない野手が走者を妨げたら走塁妨害です。
- 3 ボールデッドを確認 すぐ止める場合と、プレーを続けてから不利益を取り除く場合があります。審判の合図まで走者はプレーを続けます。
名前より矢印で覚える。攻撃→守備は守備妨害、守備→走者は走塁妨害。
※図はルールや役割の考え方を整理したものです。実際の判定は、プレー全体を見て審判が行います。
もっとわかる
走塁妨害には、すぐ止める場面と続ける場面がある
妨げられた走者に対してプレーが行われている場合などは、ボールデッドとして審判が到達できたと判断する塁へ進めます。プレーが直接行われていない場合は、プレーを続けたあとで不利益を取り除きます。
守備妨害では、妨害した走者やプレーの対象だった走者がアウトとなり、ほかの走者が元の塁へ戻ることがあります。細かな処置は妨害の種類で異なるため、まず『誰が誰を』を正しく分けます。
YOU ARE THE REFEREE
あなたなら、どう判定する?
読むだけで終わらず、ひとつの場面を自分で判定してみよう。
ボールを持っておらず、打球処理も終えた野手が走路に残り、走者とぶつかりました。まず考えるのは?
誰から誰への妨害かを矢印で考えると整理できます。
判定できたら、似ているルールでもう1問。
フェアとファウルの決まり方THE RULE IN A REAL MATCH
このルールが生んだドラマ
決まりを覚えるだけでなく、その判定が試合や人の記憶をどう動かしたかまでたどります。
WORLD SERIES 2013 / GAME 3
送球は先に届いたのに、走塁妨害でサヨナラになった
同点の9回裏、三塁手と走者が交錯。ホームへの送球は走者より先に届きましたが、走塁妨害が認められ、カージナルスの勝利となりました。
- 試合
- カージナルス 5–4 レッドソックス
- 大会
- 2013年WS 第3戦
- 場面
- 9回裏、4–4の同点
- 記録
- WS初の走塁妨害による試合終了
本塁で一つアウトを取った捕手が三塁へ送球しましたが、ボールは三塁手ウィル・ミドルブルックス選手の横を抜けました。三塁へ進んだアレン・クレイグ選手が立ち上がると、打球処理を終えて地面に残っていたミドルブルックス選手と交錯します。
クレイグ選手は本塁でタッチされましたが、三塁塁審は走塁妨害を宣告していました。審判団は、妨害がなければ本塁へ到達できたと判断し、得点を認めました。MLBによると、ワールドシリーズの試合が走塁妨害で終わった初めての例です。
大切なのは、野手に妨害する意図があったかだけではありません。ボールを処理する権利を失ったあとも走者の進路を妨げれば、意図がなくても走塁妨害になり得ます。
試合でやってみよう
三角形で『ボール・野手・走者』を追おう
次の練習で
ゴロの練習で走者は打球と野手を見て進路を調整し、野手は捕球後や送球待ちで走路をふさぎ続けないようにします。
試合を見るとき
審判がすぐタイムをかけたか、腕を出してプレーを続けたかを見ます。続行後に走者の位置が修正されることもあります。
よくある疑問
ここも覚えておこう
ぶつかったら必ずどちらかの妨害ですか?
必ずではありません。打球処理中だったか、走者の合法な進路だったかなど、プレー全体から審判が判断します。
走塁妨害は野手がわざと通せんぼしたときだけ?
いいえ。意図がなくても、ボールを持たず処理中でもない野手が走者を妨げれば成立し得ます。
妨害があったら全走者が自動で一つ進みますか?
一律ではありません。審判が妨害をなかった状態にするため、到達できたと判断する塁などへ置きます。
ZEROで実際に見てみよう
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次に学ぶ
同じ競技のやさしい解説
公式ルール・出典
確認した一次情報
- WBSC Official Rules of Baseball 2025–2026 ↗
- MLB Official Glossary — Obstruction ↗
- MLB Official Glossary — Fielder Right of Way ↗
最終確認日: 2026-08-26。 この記事は公式ルールの理解を助けるやさしい解説です。実際の試合では審判の判定と大会規定が優先されます。